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<エネルギー・環境委員会>
環境ビジネス展開支援 事例紹介

環境ビジネス展開支援 事例紹介

企業基本情報

事業者名
ワヨー株式会社
所在地
東京都台東区蔵前1-8-2
主な事業内容
セールスプロモーション全般
代表者
和倉 洋
従業員数
社員154名・パート94名(2011年8月末現在)
創業年
昭和57年7月(1982年7月)
資本金
2,000万円
URL
環境担当
総務部 河合寿士

省エネ設備への投資と啓蒙活動により、夏場の電力消費を昨年比で約45%減!を実現

社員一丸となって、エコをみんなで楽しみながら「省エネルギー対策」に取り組んでいます。




エアコンを省エネタイプへ刷新

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当社の本社ビルは地上9階建になっており、2010年11月に本社ビル内すべてのエアコンを省エネタイプに刷新しました。最新の機種を導入することで、この夏の消費電力を大幅に節約することができました。しかし、単に設備を更新したことだけが消費電力の節約に貢献したのではなく、社内における節電のための運用面での努力や工夫を行ってきたことも大きな要因です。その結果としては、6月~8月の3か月間の夏場の電力消費量が、昨年の同時期の電力消費量と比べて約45%も下がったという大変大きな成果が得られました。



エアコン使用におけるさらなる省エネの取組み

エアコンを使用するに当たり、いくら最新の省エネタイプであっても、使い方次第で電力の消費量は大幅に違ってきます。そこで当社では、以下の3点を、エアコン使用において実施してきました。
(1) 気温の高い夏場は、室外機に打ち水をすることでエアコンの運転効率を向上
→エアコン室外機の特に熱交換するフィンの部分に水を掛けて冷やすことにより、外気との熱交換の働きを向上させます。
(2) 各フロアに扇風機を2台設置し、冷房効果を向上
→扇風機からの風によって体感温度を下げるとともに、オフィス内の空気を循環させることで、室内の温度ムラを解消します。
(3) 各フロアで空調責任者を選任し、無駄遣いを防止
→各フロアのエアコンのリモコンは、選任された空調責任者のみが操作できるルールとし、必要以上に設定温度を下げる等の電力の無駄遣いをなくします。


「見える化」を実施することで、電力消費を抑制

省エネは、掛け声だけでは、社員の意識として最初は高くても次第に低下していってしまいます。そこで、電気の使用状況がリアルタイムに確認できるデマンド監視システムを導入することにより、消費電力の「見える化」を図りました。このシステムは、あらかじめ消費電力(ここでいう消費電力は、電力の累積量であるkWhでなく、単位時間当たりの電力量であるkW のこと)の上限目標値を設定しておき、その上限値に消費電力が近づくと、警報が鳴り、そして表示画面が赤く変化します。それに気づいた担当者が、すぐに、社内の電力使用を抑えるよう各部署に依頼することで、消費電力の抑制を実現しています。
また、デマンド監視システムの契約をしている会社から、定期的に節電に関するアドバイスがもらえるサービスも受けており、社内の節電に役立てています。


啓蒙活動に力を入れることで、省エネに対する社内の意思統一を実現

当社では、社員における節電・リサイクルなどのエコに対する意識づけが、省エネを継続的に実現させていく上で最も重要であると考えており、社内啓蒙活動にも力を入れています。
主な取り組みとしては、毎週の朝礼で、エコ委員会(※)から、資源のリサイクルや無駄遣いのないエネルギー使用に関して継続的に情報発信していくことで、社員皆の意識を高めるようにしています。
さらに、「ecoミュニケーションボード」を設置して、社内からの省エネ・リサイクル等に関する改善提案を募ることができるようにもしています。

※エコ委員会とは
若手社員を中心に発足した、社内の省エネやリサイクルなどに関する推進を行っていく委員会です。ここで決められた活動内容を朝礼等で発表し、社内での推進を図っていきます。


些細な無駄遣いも見直して改善を図る

啓蒙活動による意識づけと併せて、些細なことでも改善できることには日々取り組んでいます。

○取り組み内容
1)各フロアの照明を間引きすることで電力消費量を抑制し、また、昼休みはフロア全体を消灯する
2)トイレタンクに、500mlのペットボトルを入れて節水対策を実施
3)社員用トレイのペーパータオルを廃止して、マイハンカチを使用するようにした
4)エアコンや照明スイッチのそばなどに、エコや省エネを呼び掛ける掲示をすることで、常に意識づけるようにした(写真)

メッセージ

私たちは、1982年の創業以来、マーケティングおよびセールスプロモーション(SP)の分野におけるスペシャリティー・カンパニーを目指して、業種業態の研究を通した「売れる売り場作り」のためのスキル開発に努めてまいりました。おかげさまで、SP業界では、売り場作りの研究開発を推進する企業として認知して頂ける存在にまで成長いたしました。企業活動と環境問題が切り離せないものとなった昨今、全社を上げて環境意識を充実させ、環境面においても社会に貢献していくことは、企業としての使命であると考えております。今後は、さらなる省エネのために、LED照明の導入や、工場における太陽光発電設備の導入なども検討しています。