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<エネルギー・環境委員会>
環境ビジネス展開支援 事例紹介

環境ビジネス展開支援 事例紹介

企業基本情報

事業者名
日本給食株式会社
所在地
東京都江戸川区中央1-16-19
主な事業内容
給食受託業務・食材卸業務
代表者
萩原和大
従業員数
350名
創業年
昭和26年
資本金
1,000万 円
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最新設備の導入で高度な省エネ対策と徹底した衛生管理を実現

オール電化や屋上緑化など様々な最新設備を兼ね備えた新オフィスで地域の活性化も目指す


「人を大切に、人を育て、人を活かす」ことを通じて食の安全を提供 ~若手社員の活躍~

昭和32年設立当時からの「学校給食用食材卸」、昭和47年からの「給食受託事業」という2つの業務が主体で、その両面から、学校給食での食育、また食の安全をご提供させて頂いている老舗の企業です。育ち盛りの子供たちへ、美味しく、栄養満点の給食材料をお届けすべく日々活動しております。
当社は社員の平均年齢35歳という若手主体の会社です。「人を大切に、人を育て、人を活かす」を理念としており、その下で若くてやる気のある従業員の活躍が会社の活気に繫がっています。このことは、社内のペーパーレス化をはじめとする省エネに関する各種取組への抵抗がほとんどなく、円滑に導入が進んだ大きな要因と考えています。

太陽光発電設備と蓄電池を設置 ~新オフィスビル建設がきっかけ~

当社は2017年1月に現在の新オフィスビルへ移転してまいりました。この新オフィスビルではLED照明や高効率空調設備は勿論のこと、各所に省エネ性に長けた最新設備を導入しております。徹底された衛生管理と環境への配慮を両立させたつくりとなっていることが自慢です。
社内の冷蔵・冷凍庫をはじめ各種設備はオール電化となっています。これにともない、屋上スペースへのソーラーパネル発電システム導入が決定しており、電力消費量や発電量等も社内で情報共有できるようパネルに表示する「見える化」も実施する予定です。
さらに災害時を想定し、最低3日分の施設維持・事業活動が可能な緊急用蓄電システムも合わせて導入する予定です。 各フロアの間取りでは、南向に大きな窓を設置し、採光性を考慮し最低限の照明設備でも明るく快適なオフィス空間となっています。これはLED照明器具と合わせて、省エネに大きく貢献していると考えます。

地元との共生を重視した環境配慮の取り組み ~地域で信頼を得るために~

ペーパーレス化にも積極的に取り組み、社内の会議資料等で使用する紙の削減を目指しています。不要な紙は裏紙として再利用するとともに、シュレッダーで裁断後は回収し再生紙とすることで最後まで無駄なく使うよう心がけています。また、社員には整理整頓を義務付け、机の上に書類を置かないよう教育することで、重要書類の紛失や情報漏えい防止などの危険を排除し、ムダ紙の発生を防いでいます。社内の取組以外にも、取引先の学校に向けて詰替式の製品の販売を促進するなど、いわゆる3Rも意識しています。
当社の主要業務の一つである「学校給食用食材卸」業務では、自社の配送トラックを使って、顧客先へ食材をお届けします。配送トラックは、全て環境対応認定の低排ガス車輌となっており、これも早期のうちに整備しました。さらには、なるべく少ない台数でローテーションを組み効率的に配送できるようにして、燃料の消費量を抑える工夫をしています。加えて、早朝から配送を開始するため、細目にエンジンを切るなど騒音の発生防止を通じた地域住民の皆様への配慮も欠かせません。
また、この新オフィスビルを新設するにあたり、環境配慮に少しでも貢献できないかと江戸川区役所に相談したところ、屋上の緑化を勧められ導入しました。このスペースは社員用に開放されており、お昼の休憩などに利用されています。江戸川区の町並みを見渡すことができ、社員にも人気のスポットです。

メッセージ

当社ではこのたび大規模な省エネ化を実施いたしましたが、最初から大きなことを始めようとするのではなく、まずは細目な消灯や空調の温度設定の見直しなど、「手が伸ばせる小さなこと」から積み重ねていくことが重要です。社員一同が省エネルギーを意識して取り組めるよう、身近な事柄から変えていくことが必要だと考えます。
当社は皆さまの笑顔が何よりの励みです。江戸川区の一企業として、こういった環境配慮だけでなく、雇用機会の提供や災害時の復興等を通じて地域の発展に貢献できる企業を目指し、これからも継続して取り組んでまいります。