企業基本情報
事業者名
|
株式会社入船物流システム
|
---|---|
所在地
|
東京都江戸川区西葛西6-17-6
|
主な事業内容
|
一般貨物自動車運送事業
|
代表者
|
代表取締役社長 半田一惠
|
従業員数
|
65名
|
創業年
|
平成10年年
|
資本金
|
1,000万円
|
URL
|
|
環境担当
|
西博範
|
人材育成の指標 “物流コンシェルジュ”を目指して―環境マネジメントシステムの活用―
燃費約23%改善、CO2排出量約14%削減、 そして新しいビジネスの展開へ!
PDCAサイクルの社内浸透により、大きな省エネ効果と従業員のレベル向上を実現
人材育成戦略(プロとしての“こだわり”の醸成)
企業としての社会的責任を果たすため、今後のすすむべき道筋を考えていた当社は、時代の流れも考慮し、今、もっともタイムリーなテーマは『環境』であると結論しました。
この社会的関心の強い『環境』を取り入れ、PDCAサイクルを活用した継続的な取組みを行ってきました。
活動の柱として次の2点にこだわり、環境活動を推進してきました。
(1)物流事業者としての社会的責任を果たすため、CO2排出量削減に貢献する。
(2)環境活動を通し、従業員の教育・訓練を行い、「人材」を「人財=プロフェッショナル」に育成する。
環境活動を推進する中で、「従業員及び会社が目標にすべき指標」が必要であると考え、“物流コンシェルジュ”を誕生させました。
物流コンシェルジュとは、プロとしての“こだわり”であり、当社の人(=人材)・物(=アイテム)・環境(=組織)をより向上させ、お客様に、より良いサービスを、ご提供することを目指す概念です
環境活動を通した人材育成

プロドライバーの育成に、(社)東京都トラック協会が推進しているグリーン・エコプロジェクト(以下、GEP)に第1期として参入しました。
GEPは、運転士が毎日燃費データを自己管理し、自分の運転と燃費との関係に“気づく"ことで、運転行動が改善され燃費向上、CO2排出量を削減する取組みです。当初は、意義が分からず「余計な仕事」として捉えていましたが、地道に啓蒙を続け1年かけてドライバー全員に浸透させてきました。そうした中、結果が見え始めドライバー間でも燃費に対する関心が高まり、個々の自主性を育んできました。この取組みを通し、個々の環境活動に対する意識を向上させ、レベルアップすることにより、“人財"の育成に努めてきました。
PDCAサイクルの浸透により会社全体がレベルUP

管理者に対しては、育成のためのマニュアルを社長が作成し、会社の考え方と行動について教育を実施してきました。
2007年(平成19年)4月に、ISO14001を認証取得し、ISOの管理手法を導入しました。
このP-D-C-Aサイクルを活用し、教育体制を確立してきました。
また、当社では全車両にデジタルタコグラフ・ドライブレコーダーを搭載し、エコドライブを推進・支援できるよう努めています。
今では、ドライバー自身が運転を見直し、CO2排出量削減に大きな成果を上げています。
その他、蓄熱式クーラー等を活用し、更なる環境活動を展開しています。
社内教育の一環として、外部講師を招聘し、エコドライブ活動等を通し、社内のレベルアップを図っています。
また、社会貢献活動の取組として、エコキャップ推進活動を実施しています。
環境活動から得たもの
4年間の環境活動を通した人材育成により、多くの成果を得ることができました。
エコドライブ活動では、燃費約23%改善・CO2排出量約14%削減することができ、環境省が主催する「エコドライブコンテスト」では、H20年度:入賞、H21年度:特別優良活動賞、H22年度:特別エコドライブ活動賞を受賞しました。
(社)東京都トラック協会からは、環境活動の成果が認められ、「トップランナー賞」も受賞することが出来たのです。
エコドライブ活動は交通事故抑制にも大きな効果を上げ、年間の交通事故件数を3年間で23件から2件へと91.3%減少させることが出来ました。
環境活動に取組んだことでお客様からも評価を頂き、物流コンサルティングの依頼を受け、お客様の物流コストを15%削減することができ、ビジネスチャンスが拡大しました。
燃料高騰時には、当社が管理してきた燃費データを基に交渉し、お客様の約8割からサーチャージを回収することもできました。
その他にも、業界紙への記事掲載や講演の依頼等、様々な形で副次的効果が生まれたのです。
今後も、環境活動による人・物・環境のレベルアップを図り、更なるビジネスチャンスを広げていきたいと考えています。
メッセージ

目標として、燃費25%向上、CO2排出量25%削減、エコドライブコンテストで環境大臣賞の受賞をめざします。
「エコキャップ推進活動」に参加し、社会に貢献していきます。
そして、当社の“売り"である物流コンシェルジュに磨きをかけ、お客様に対する付加価値を追求し、“Win-Win"を成り立たせる
ソリューション・パートナーを目指します!