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<エネルギー・環境委員会>
環境ビジネス展開支援 事例紹介

環境ビジネス展開支援 事例紹介

企業基本情報

事業者名
株式会社ミヨシ
所在地
東京都葛飾区西新小岩5-19-14
主な事業内容
プラスチック射出成形金型製作、射出成形、治工具製作
代表者
杉山耕治
従業員数
19名
創業年
1972年
資本金
3,500万円
URL

社員一丸となって省エネに取り組み

地球環境負荷低減に向けて省エネを実践



徹底的な「見える化」を図って、できることから省エネを実践

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省エネに取り組むにあたり、まずは徹底的に「見える化」をしています。電気使用量は「省エネナビモニター」で把握し、社内で何にどれくらいの電気が使われているのかを調査しています。照明については、事務所や工場の様々な場所で照度を調べています。照度がJIS規格を上回る場合は照明を間引きするなどの対応をしています。空調の温度設定の参考にするため、事務所や工場で温度を計っています。同じ部屋でも場所によって温度が異なるので、きめ細かく計測しています。水道は朝と夜にメーターを確認し、また、廃棄物は排出量を毎回自分たちで測定し、手書きで記録しています。
このように、「見える化」を実施のうえ、できることから省エネを実践しています。2015年の空調設備更新をきっかけに、社員で話し合いのうえ場所ごとに設定温度を決め、各エアコンの操作パネルに掲示しています。また、工場の各機械の消費電力を削減するため、暖機の所要時間を調査し、機械の稼働開始に合わせて仕事に取り掛かることができるように、各自で作業スケジュールを工夫するように心がけています。工場では圧縮空気を多用していますが、把握しづらい微量なエアリークを可視化するため、配管のつなぎ目や駆動部分に石鹸水をかけて確認をしています。空気が漏れていれば石鹸水が泡立つため、目で見て確認できます。
このような取り組みにより、電力消費量は2007年の131,468kWhから2015年に87,142kWhまで減少し、8年間で33.7%の削減を達成することができました。



地球環境負荷低減に向けて省エネを推進

当社は、企業理念として「捨てられないものづくり」「人の役に立つものづくり」を掲げています。この理念の根底には、高い価値を持つ製品を作ることにより購入者に長く利用していただき、廃棄物を減少させ地球環境負荷低減を目指すという考え方があります。
地球環境負荷低減に向けて、2007年のエコアクション21取得をきっかけに省エネを推進しています。エコアクション21の審査を受ける際に、エネルギー管理士などの資格を持つ審査人から、省エネに関する有用なアドバイスをいただきました。エコアクション21の審査や更新にはある程度の費用がかかりますが、「省エネのコンサルタント料」として考えるならば割安であると感じます。


省エネ推進の雰囲気づくりと、社員一丸となった取り組み

省エネ推進にあたり、社員の意識づけは不可欠です。エコアクション21のルールに則って、電気、灯油、水道などエネルギーの種類ごとに担当を決め、省エネの目標達成のための方法やスケジュール、取り組みの評価等を記入する「環境目標管理シート」を作成し、3か月ごとに会議で報告のうえ、社内に掲示しています。
また、社員には上司からの指示ではなく、自発的に省エネに取り組んでもらいたかったので、社員の中から環境管理責任者を選出しました。環境管理責任者が、各担当の取り組み状況を確認し全員が共有できるような工夫をして、積極的にコミュニケーションを図ることで、会社全体の省エネ活動に対する意識を高めることが出来ました。
社員ひとりひとりが考えて省エネを実践しているため、社員が省エネに役立つ器具を作り出すこともあります。ある社員は、照明の点灯スイッチに自作のカバーを設置し、無意識に点灯しないように工夫しました。ごみの分別には多くのごみ箱が必要でありスペースを必要としていましたが、ラックを作成して立体的にごみ箱を設置することで、省スペースでごみを分別する仕組みを考えた社員もいます。
省エネ活動は、他の業務に比べると、経験や技術力に大きく左右されません。そのため新入社員であっても活発に良いアイデアや意見を述べることが出来、社員一丸となって取り組むことで、社員のコミュニケーションの円滑化にも効果がありました。

メッセージ

当社は、環境負荷低減を目指して省エネに取り組み、結果として費用削減にもつながりました。
今後も継続して省エネに取り組むとともに、環境負荷低減をさらに推し進めるために、東京発の再生可能エネルギーの開発に携わりたいと思っています。