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導入企業事例

導入企業事例

ポンテ・パシフィック株式会社

ポンテ・パシフィック株式会社 代表取締役 グエルシオ花アリシア

国内外でリピーターが続出する
オリジナル商品を開発
子育て中のママが活躍する
オリジナル抱っこ紐メーカー

  • 企画、設計
  • 製造、生産管理
  • 会議、情報共有
  • 6名以上~10名以下
  • 技能伝承・脱属人化・人材育成
  • コミュニケーションの向上
  • コミュニケーションツール(グループウェア、共有アプリなど)

スマートフォンアプリなどを活用し、
育児中のママでも働きやすい環境を実現

スマートものづくり
事例MOVIE

1背景と課題

現場で課題と向き合う

社長自身の出産・育児と経営の両立

私が第1子を出産した際に、市販の抱っこ紐を使用しましたが、満足できるものが見つかりませんでした。そこで、もともと洋裁が好きだったこともあり、抱っこ紐を自作しました。従来の抱っこ紐には、マジックテープや金属のリングなどが使われていますが、私が作った抱っこ紐は、それらを一切使用していません。また、幅広の布を使用しており、赤ちゃんの股関節を圧迫しない構造になっています。

自作の抱っこ紐を使っていると、周りのママたちから「私も欲しい」という声を多くいただきました。そこで、販売に向けて素材や縫製方法を検討。伸縮性のあるニット生地を採用し、商品化しました。

しかし、夫の海外赴任に帯同するため、事業化は一旦取りやめに。第2子出産を経て帰国したことで、自宅の一室で抱っこ紐の製作を再開しました。その後、購入希望者が増えたこと、また、赴任先で見つけた、抱っこ紐に最適な生地に出会ったことで、2019年に本格的に事業を展開し始めました。

その後まもなく第3子の妊娠が判明。出産を経て、3人の育児と事業を両立させようと考え、自宅近くに事務所を構えましたが、自分だけでは事業運営が難しいので、スタッフの採用を決定。ちょうど自宅近くのコミュニティハウスで知り合った方に、ママ友を紹介いただくことができました。コミュニティハウスは地域ごとにあり、紹介された方も同じエリアに住んでいるため、職住近接であることも、お互いにメリットがあります。

2課題解決への取り組み

スマートものづくり実践

アプリを活用し
スケジュールやタスクを管理。
子連れ出社にも対応し
ママが働きやすい環境づくり

事業開始時は、すぐにでもスタッフを採用したかったので、洋裁未経験者でもミシンの使い方から教えていけば良いと考えました。まずは生地のカット、次は簡単な部分の縫合、といった調子で徐々にスタッフのできることを増やして、1年ほどで全ての工程ができるように教えていきました。できたら褒める、自信を持たせて次の成長を促す、という方法は子育てに似ているかもしれません。

 

人手を確保するとともに、ママたちが無理なく働けて、短時間でもスムーズに仕事を回せるように、スマートフォンのアプリを活用しています。たとえば、スタッフのスケジュールは、「Time Tree」というアプリで管理しています。スタッフには、翌週の勤務可能な日時を、週末までに各自でアプリに入力してもらいます。出勤は週1日だけ、また、子どもが幼稚園や学校、習い事に行っている間の数時間だけ、でもOKです。

業務の引継ぎについては、「LINE」のグループチャットを用いており、日ごとの進捗状況や翌日の作業内容などを共有しています。

また、タスク管理は「Trello」というアプリを活用しています。カスタマーサービスやSNS担当のスタッフは沖縄県在住のため、お客様からのお直しや、交換・返品の依頼をアプリで共有し、対応状況をチェックしています。

また、当社は子連れ出社も可能で、事務所内に玩具や絵本を用意しています。子どもの幼稚園や学校が休みの場合は、スタッフの子ども同士が遊んでいたり、宿題したりしています。2020年からのコロナ禍でのステイホーム(不要不急の外出を控える)が呼びかけられた時期には、事務所にベビーチェアを設置するとともに、昼寝用の布団も用意し、仕事をしていましたスタッフが幼稚園などに子どもを預けられない状況でも、働きやすい環境づくりを心掛けています。

様々なアプリを活用することで、業務のミスを防ぐとともに、スタッフの育児と仕事の両立ができるように努めています。

3効果および今後の目標

課題解決

育児と両立して無理なく働ける
職場づくりを実現

私は現在、4人の子育てをしながら会社を経営していますが、無理なく働けています。スタッフからも「ママ友同士で話し合えるから働きやすい」「自分でシフトを入れられるので、育児と仕事を両立しやすい」と大変好評です。また、これまで勤めていたスタッフの中には、子どもが小学生になったタイミングで当社を退職し、過去に勤務していた企業に復職したスタッフもいます。育児をしながら社会との接点を持ち続け、無理なく働きたい人にとって、当社は適した職場だと感じています。

SNSなどで当社商品への口コミが広がり、受注は増えています。また、国内だけでなく海外からも多くの受注がくるようになりました。季節や服装によって、様々な抱っこ紐を使い分けたい、というリピーターが多いのも特徴です。創業時はミシン3台でスタートしましたが、受注増に対応するため事務所を拡大し、今ではミシンを9台に増やしました。新人育成ができるスタッフも育ったので、今後はスタッフの数をさらに増やすとともに、広い事務所への移転を検討しています。

「ママの『欲しい』から生まれた日本製抱っこ紐」というキャッチコピーがこの事業の初心そのもの。育児中の不安や不満を少しでも解消し、ママも子どもも笑顔で暮らせる社会をつくれるよう、今後も邁進します。

育児中のママに活躍してもらう職場づくり

POINT
  • アプリを活用して、シフト調整やタスク管理を行う
  • 子連れ出社を可能とするなど、育児と両立できる働き方を実践する
  • 未経験者でも段階的に教えることで技術は身に付く

企業情報

会社所在地:東京都港区三田2-14-4 三田慶応ビジデンス1003
電話:050-5809-5667
従業員:6名(業務委託・アルバイト)
創業:2019年
資本金:100万円
web:https://pikimama.com/
2024年2月時点