導入企業事例

導入企業事例

現場の効率化(IT,IoT,スマートグラスなど) 販路拡大(ユーザーボイスの活用など) コミュニケーションの促進(情報の共有)
宮治通信工業株式会社

宮治通信工業株式会社 代表取締役 宮治 誠人

鉄道、電力向けの通信用機械器具を
製造し幅広く社会インフラを支える

メッセージングアプリを導入。
連絡ミスや返信漏れを解消し、仕事を迅速化

スマートものづくり
事例MOVIE

1現場で課題と向き合う

電話やメールでは行き届かない連絡のやり取り。情報共有が課題に。

電話やメールでは
行き届かない連絡のやり取り。
情報共有が課題に。

創業70年以上の歴史を持つ当社は、通信、鉄道、電力などの通信用ケーブルの防護管、誘導体トラフ、FRP端子箱、屋外線分離留等、工事材料や機械器具の製造販売を行っています。1955年に初代社長が考案した「S字ビニールハンガー」という電線を吊るすための小さな留め具がヒットし、現在でも電線や線路など日常生活を見渡すと当社の製品が使われているという存在です。いずれの製品も社会インフラを支える重要な役割を持っており、安全で安定した品質の製品製造に努めています。
 私が1999年に3代目の社長に就任してまず取り組んだのがISO9001の取得でした。受注や納品において製品の不良や数量ミスはあってはならないこと。その対策として、ISOに取り組み、製造から出荷まで全て工程を管理し、トレサビリティ(履歴)が取れるような仕組みを確立しました。ISOは3年毎に更新審査が必要なため、それに合格して更新認定を続けることにより、社内の品質管理体制は徹底されてきました。
 その後、順調に業績が伸びてきましたが、最近の課題として、忙しさが増すとともに、社内にいる業務担当のスタッフが外回りをしている営業担当へメールをしてもなかなか返信が来ない、逆に営業担当からすると外出先から見積もりや在庫の確認など連絡したいことがスムーズに伝わらない、「その件はメールを送ったはず」「いや、見てなかったから」というトラブルなど、迅速かつ確実なコミュニケーションができていないことがありました。私自身、友人との連絡でメッセージングアプリを使用していたこともあり、仕事でも活用できると考え、社員に提案しました。まず、社員全員で日常の業務連絡をこのメッセージングアプリで行うことにしたのが2018年末のことです。営業担当には会社からスマートフォンを支給、他の部署の従業員は各自のスマホでアプリの利用を開始しました。

2スマートものづくり実践

メッセージングアプリを導入。使いやすさを重視し、社内へ浸透

メッセージングアプリを導入。
使いやすさを重視し、社内へ浸透

私自身がメッセージングアプリを始めたのはちょうどSNSが出始めた頃で友人の誘いから。当時自分の携帯電話はガラケーだったのですが「ガラケーだとSNSでの連絡ができない」と言われてスマホに機種変更。以来、スマホやメッセージングアプリをかなり使用していました。建設業の経営者たちの勉強会の組織があり、メンバー間のやりとりをこのメッセージングアプリで情報交換をしており、利便性も実感していたので自社も導入しようと考えました。
 当社の従業員の平均年齢は50歳、これから社内の連絡はメッセージングアプリにすると決めた時、高齢の従業員には抵抗感があったようですが「使用すると便利だから」となだめて導入をスタート。実際に使い始めると、高齢の従業員も使いやすさを実感したようです。導入からしばらくすると、社内で当たり前の連絡ツールになりました。連絡事項の文章だけでなく、見積書や製品の画像もすぐに送れて社員全員が同時に見られるし、既読がつくので読んだかどうかもチェックできる。メールに比べてお互いの返信も格段に早くなりました。
 一つだけ決めたルールは「了解しました」の返信は不要ということ。読んだ全員が「了解しました」を返信すると画面がどんどん進んで肝心の連絡事項の画面がスクロールされて上がっていってしまうからです。読んだ確認は既読がつくのでそれでチェックできます。

3課題解決

連絡の遅れや漏れがなくなり、仕事を効率化。コロナ禍でリモートワークにも対応

連絡の遅れや漏れがなくなり、
仕事を効率化。
コロナ禍でリモートワークにも対応

導入のメリットはまずクイックレスポンス。以前は、一旦会社に戻って必要な資料を確認してから取引先に向かうとか、メールに気がつかずに二度手間になったりすることが多々ありましたが、アプリで瞬時に情報共有ができるのでそのような無駄が解消。注文のキャンセルも全社員で共有できるので、現場との連絡の行き違いでキャンセルされた製品を出荷してしまうようなミスも防止できるようになりました。遅刻や欠勤など総務関連の連絡も容易にでき、会社から従業員へ必要な書類や印鑑の持参等を伝える時にも間違いがありません。
 また、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言中には在宅勤務を導入しましたが、2019年からメッセージングアプリを使用した連絡が定着していたおかげでスムーズに進行。現在のウイズコロナの働き方でも、遠距離通勤の従業員もいる中、出社しなくても連絡を取り合い、仕事が進むということが結果的に感染対策に繋がっていると実感しています。
 一方、メッセージングアプリでのやり取りの内容が増えるに連れて、個人情報などが記載された内容などの連絡も含まれるようになりました。そこで、2020年からセキュリティが高い法人向けアプリに切り替えました。このアプリは、管理者が招待しないと参加できないので間違って部外者が入り込む心配はなく、セキュリティ機能も当社が必要としている水準を満たしていたので導入を決めました。パソコンと連動しているので、長い文面はスマホで入力するよりパソコンのキーボードで入力した方がやりやすいなどのメリットも。一層使い勝手も良くなったことによりコミュニケーションが活性化して、業務にも良い影響が出てくると思っています。

まずはやってみる。常にチャンスのアンテナを張っておく

まずはやってみる。常にチャンスのアンテナを張っておく

 従来のやり方から何か新しい方法を取り入れようとする時、人数が多いほど導入に反対する人も出てきがちで、すんなり行かないこともあります。しかし、やってみてダメなら変えればいいという臨機応変の気持ちで、まずはやってみることが大事。また、私が始めた動機も友人の誘いだったように、何かのきっかけで変われるチャンスがあるものなので、日頃から友人関係や仕事関係の繋がりを大事にしておくことも必要です。私自身、業界の勉強会の仲間や、東京商工会議所の青年部時代からのメンバーにも色々な影響を受けています。

企業情報

会社所在地:東京都中野区江原町1-18-9
電話:03-3954-3711
創業:1947年
資本金:2,000万円
web:http://www.miyajitsushin.com/
2021年2月時点