導入企業事例

導入企業事例

見える化(IT,IoTの活用) SNS,WEBの活用 省力化(IT,IoTの活用)
株式会社内田染工場

株式会社内田染工場 代表取締役 内田 光治

市場が縮小する染色業界で、
最新の技術と職人経験を活かす
老舗染工場

機械化と職人の経験を融合
取りこぼしなく顧客を獲得

スマートものづくり
事例MOVIE

1現場で課題と向き合う

時代のニーズに合わせるため、職人の勘に頼っていた工程を機械化

時代のニーズに合わせるため、
職人の勘に頼っていた工程を機械化

当社は1909年に染屋として創業し、現在はTシャツやジャケットなど“製品になったものを染める”製品染めが中心の工場です。以前は職人の経験や勘を頼りに色を判別してクライアントからのオーダーに対応していましたが、染める人によって色味が微妙に違っていました。そのため、2008年頃から色をデータで管理することにしました。
 しかし、ストックした色データを参考にしてオーダーをいただいた色に染めるんですが、どうしても色味に誤差が出てしまう。そこでコンピューターで色を識別して、よりサンプルに近い色を自動生成するコンピューターカラーマッチングシステム(CCM)という機械を、ものづくり補助金を利用して3年前に購入することにしました。当初は、コンピューター任せになり職人の腕が落ちるかもという不安もありました。しかし実際に使用している工場へ見学に行き、機械の再現性の高さを確認。「これは絶対に戦力になる」と感じて導入を決意しました。

2スマートものづくり実践

色のデータを蓄積しシステムをカスタマイズタブレットによる作業の見える化にも挑戦

色のデータを蓄積し
システムをカスタマイズ
タブレットによる
作業の見える化にも挑戦

CCMはデータが入っていない状態で納品されるので、まずは色のデータをインプットさせないといけませんでした。さまざまな生地と染料の組み合わせで染めたものをコンピューターに読み取らせ、3ヶ月かけて一つずつ覚え込ませていきました。
 また、従来は職人の作業状況を正確に把握できておらず、人によって作業量にばらつきが生じてしまっていたため、2000年頃から作業状況の見える化に取り組みました。4~5年かけて、アパレルの生産システムや受注出荷を得意にしているソフトメーカーに協力してもらい、当社仕様にカスタマイズした業務管理システムを開発しました。
 受注内容をこのシステムに登録することで、この商品は何枚で何色に染めるなどの情報が一括管理できるようになりました。投資額は400~500万円程かかりましたが、業務の合理化が進むことで、作業効率が上がりペイできるだろうという目算はありました。さらに、このシステムを最大限に活用するため、2013年頃にスタッフ全員にタブレットを配布しました。

3課題解決

職人の技術力とIT技術の組み合わせにより高品質と効率性の両立を実現

職人の技術力と
IT技術の組み合わせにより
高品質と効率性の両立を実現

お客様に本番用の色見本としてお見せする“ビーカー染め”という工程があるのですが、CCMの導入によりこれが劇的に早くなりました。従来は1〜2週間かかっていたものが、現在はオーダー当日に出せるようになり、スケジュールなどの問題で取りこぼしていた受注も取れるようになりました。
 また、業務管理システムを搭載したタブレットの配布により、スタッフ全員の作業状況が一括管理できるようになり、誰にどの作業・機械をわり当てるのがいいかなどの目安がつくようになりました。現場にも持ち運びしやすいタブレットにしたことで、進捗状況のリアルタイムでの入力が可能となり、作業の効率化だけでなく、お客様からお預かりしている商品の管理も可能になりました。最新の機械と業務システムを組み合わせることで高品質と効率性の両立が実現し、経営の苦しいアパレル業界においてもしっかりと売り上げが立っています。

何か情報があったら
耳を傾けてみて、
いろんな人の話を
聞いてみる事が大事

何か情報があったら耳を傾けてみて、いろんな人の話を聞いてみる事が大事

 当社のシステムは専門業者にお願いしましたが、最近は自分で組みたてられるソフトみたいなものも多数あります。今から始めるなら、そういうソフトにトライしてみても面白いかなと思います。例え上手く行かなくても当たり前と思って、まずは始めてみることが大事。やってみないと分からないですし、そこから学ぶことも多いです。あとは、常に何か情報があったら、耳を傾け、いろんな人の話を聞いてみることも重要です。私は好奇心旺盛なので、いろんなことを試して楽しみながらやっています。

企業情報

会社所在地:東京都文京区白山3-5-2
電話:03-3811-8512
従業員:25名
創業:1909年
資本金:1,000万円
web:https://uchida-d-works.co.jp/
2019年2月時点