導入企業事例

導入企業事例

見える化(IT,IoTの活用) SNS,WEBの活用 省力化(IT,IoTの活用)
渡邉製本株式会社

渡邉製本株式会社 代表取締役 渡邉 浩一

SNSを通じたユーザーとの交流で
ファンづくりをする、
老舗の製本会社

お客様との距離が近くなり、
ダイレクトに感想やご意見を
いただけることが嬉しい

スマートものづくり
事例MOVIE

1現場で課題と向き合う

業界全体の斜陽化新たな取引先を開拓したい

業界全体の斜陽化
新たな取引先を開拓したい

当社は1946年の創業以来、出版社から発行される書籍を中心に、博物館の図録やハイブランドのノベルティとして使われるノート等、高い精度が要求される製本の委託加工を手がけています。小規模な工場のため大量生産は難しいですが、デザイン面や機能面を重視した複雑な仕様の製本や手仕事による丁寧な製本を得意としています。しかし、ここ数年は紙離れが進み、出版業界全体が斜陽化。それに伴い、製本業界も売り上げが減少傾向にあります。
 多い時には1,400社あった都内の同業者は450社に減少しているほどです。そのような状況のため、既存の取引先だけに頼らず、新たな取引先の拡大や、個人からの受注による売上の積み重ねの必要があり、自社の強みを広く周知することが求められていました。すでにホームページを持ち情報発信をする製本会社もありましたが、自分自身、アナログ人間でインターネットを使った情報発信には苦手意識を持っていました。

2スマートものづくり実践

職人の技術やこだわりなどユーザー目線に立った情報発信

職人の技術やこだわりなど
ユーザー目線に立った情報発信

しかし、このまま委託加工を続けたとしても、当社の名前が広まることはありません。少しでも情報発信をしようと、ホームページを2011年に立ち上げました。他社のホームページも参考にしながら、素人の方でもチェックマークで見積もりを依頼できるフォームを作ったり、さまざまな方が使いやすいように心がけました。同時期に会社としてFacebookのアカウントを取得。2016年からは製本技術や仕事のこだわり、商品の紹介を月1~2回程度更新するブログをスタートしています。
 ブログは長文または、盛りだくさんの内容になることが多く、作成に時間がかかりますが、仕事中のスキマ時間や電車での移動中などを活用しています。また、委託製本の受注が減少する中で、これまでに培った製本技術を活用した自社製品の開発にも着手しました。2016年12月より、日本製の高級紙を使い、360°折り返して開ける製本を施した、「使いやすさ」「書きやすさ」にこだわったノート「BOOK NOTE」を販売しています。「BOOK NOTE」の販売を機に、TwitterやInstagramもスタート。
 これらのブログやSNSの更新は、私と妻で担当しています。先日、製本する手仕事の様子を動画撮影し、Instagramにアップしたところ、数万件のアクセスがありました。Twitterではイベントの告知や、製品の感想へのつぶやきをリツイートしたり、感想へのお礼を返信しています。SNSでは、ネガティブな内容や、批判的な投稿はしないようにという点には特に留意しています。

3課題解決

新たなファン獲得につながり取引先が拡大 SNSを通じて個人ユーザーとの距離も縮まる

新たなファン獲得につながり
取引先が拡大
SNSを通じて個人ユーザーとの
距離も縮まる

SNSは現在も一日で500件ほどの閲覧があります。開設したことで、23区だけでなく大阪や名古屋、四国まで取引先が広がりました。また、英語のSNSはないのですが、アメリカやスコットランド、香港、マレーシアなど、海外の方からも問い合わせがあり、受注に繋がっています。嬉しいことに、製品の感想を直接いただいたり、BOOK NOTEの具体的な使用方法を教えてもらうこともありお客様との距離が近づきました。製品開発の際に、SNSでご意見をお聞きしたこともありました。そのときいただいたご意見は、ノートの方眼のサイズに関することでしたが、実際に製品に反映しています。
 SNSで小売店の方に商品を売り込むなど、新たな人脈が広がり楽しく感じています。SNSにかかりっきりになることはできないのですが、他の方のSNSを参考にしたり、実際の反響から学んだりして、今後も手探りながら効果的な内容を発信していきたいです。

開設して終わりではなく、
発信をし続けることが大事

開設して終わりではなく、発信をし続けることが大事

 ホームページがない会社については、まずは開設することをおすすめします。費用が心配かと思いますが、私たちは荒川区からの補助金をいただき開設しました。そのようなサポートもありますし、そのほかにもランニングコストを抑えて作る方法はいろいろとあります。SNSについては、無料でできます。情報を発信することで、自分たちの強みや弱みを改めて整理することもできます。
 ただ、ホームページやSNSのアカウントは作って終わりではなく、いかに自分たちで更新・発信できるかも重要だと思いますので、開設してからがスタートです。私たちもわからないなりに手探りでやっています。一緒に頑張っていきましょう。無駄にはなりません。

企業情報

会社所在地:東京都荒川区東日暮里3-4-2
電話:03-3802-8381
従業員:11名
創業:1946年
資本金:1,200万円
web:http://www.watanabeseihon.com
2019年2月時点