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導入企業事例

導入企業事例

株式会社不二製作所

株式会社不二製作所 代表取締役社長 杉山 博己

航空機や自動車、IT製品まで
幅広く使われる
「エアブラスト」専業メーカー

  • 企画、設計
  • 顧客対応・営業
  • 101名以上~
  • 販路拡大
  • 業務効率化・省人化・業務改善
  • 技能伝承・脱属人化・人材育成
  • 品質向上
  • ハードウェア(機械、タブレットなど)

コミュニケーションを大切に、
従業員同士が補い合い
一歩上のものづくりを目指す

スマートものづくり
事例MOVIE

1現場で課題と向き合う

工程の見える化に取り組む。紙で管理された膨大な図面の管理と活用をいかに進めるか

工程の見える化に取り組む
紙で管理された膨大な図面の
管理と活用を
いかに進めるか

当社では、研磨材を吹き付けて、表面を粗くしたり削ったりすることで塗装・接着の下地やクリーニング、デザイン的な加工などを施すブラスト装置の製造をしています。ブラスト技術は、航空機、自動車、IT製品などあらゆる分野に利用されています。
 効率化を図るため、20年程前から工程の見える化に取り組みはじめました。製造開始までに、スケジュールを組み、バーコードによる管理システムを準備。各工程の記録はバーコードを利用し、現場での入力は省力化しています。全ての部品の製作にも利用され、細かいレベルでの進捗状況も確実に把握できるようになりました。製作漏れを防止するシステムとしても機能しています。こうした取り組みもあり、より効率的なものづくりを目指していこうという意識が現場でも高まっていきました。
 当社では、CADシステムを使用して図面の作成、管理を行っています。システムで図面を管理しているため、製品の出荷前検査などで、図面と確認する際にパソコンから印刷しておく必要がありますが、いちいち印刷して準備するのではなく手元でできないかという声が現場から出てきました。

2スマートものづくり実践

配線の状況を撮影、出荷時の点検などiPadでその場でできるように。動画で実際の機械の稼動を紹介し営業ツールにも活用

配線の状況を撮影、出荷時の点検など
iPadでその場でできるように
動画で実際の機械の稼動を紹介し
営業ツールにも活用

社内で検討して、2014年頃からiPadを導入。図面に書き込んでいた、設置時の配線状況などは、写真で撮影し記録するようにしています。そのほかにも完成品をあらゆる角度から撮影するなど、さまざまな現場を記録し、撮影したデータは生産管理で使用している工番と合わせて管理しています。以前は過去のものを確認するには、パソコンまで戻ったり印刷をしておく必要がありましたが、iPadだとその場でデータが確認できるようになりました。
 また、営業に関しても、以前はパンフレットや図面などを用いて、担当が言葉で一生懸命説明していましたが、iPadを営業にも活用することで、実際に機械が動いている様子を、動画で示しながら説明することができ、お客様にも導入後の具体的なイメージを持っていただいて、商談を進めることができるようになりました。

3課題解決

iPadで、情報を共有。正確な記録を即座に見ることができ、日々業務を改善

iPadで、情報を共有
正確な記録を即座に見ることができ、
日々業務を改善

iPadを運用することで現場での記録が増え、「機械設置時の配線のはわせ方」など別の工程で出た工夫を他の工程でも参考にできるようになったことに加え、再度受注があった製品も前回と同じ形式で確実に製作できるようになりました。
 また、製造現場での機械操作も動画でマニュアル化していますので、新人の教育にも非常に役に立ちました。口頭では足りない部分を動画で補うことができるので、教育担当者によって内容にバラツキが出にくくなりました。製品の出荷前にも、チェックのために必ず撮影するようにしています。万が一、納品後に傷があった場合に、責任範囲を明確にするためです。
 現場ではさまざまな用途でiPadを使用し、日々の業務改善に繋がっています。営業についても、お客様へのプレゼンの際に動画を使用できるので、説明がわかりやすくなりました。商談の際に、その場で動画を見ていただくことで、改善などの相談もより具体的に進めることができるようになりました。
 現在、試験的ではありますが、製品上部の記録用にドローンの活用も進めています。今後iPadを活用しながら、個々人の力をあげ、業務をより向上させ、一歩上のものづくりを目指していければと思います。

コミュニケーションを大切に
現場の意見を汲み取れる、風通しの良さが大切

コミュニケーションを大切に!現場の意見を汲み取れる、風通しの良さが大切

 良い取り組みは、強制せずとも浸透します。
 現場の問題は、現場が一番よく知っています。社内の風通しをよくして、声を吸い上げ、解決に動くことが大切だと思います。新たな取り組みというのは、強制してやらせるのではなく、使う側が役に立つような仕組みであれば、みんな、どんどん使ってくれます。これからは、コミュニケーションがより大切になる時代。我々の仕事は、毎日同じものを作っていくわけではありませんので、お互いに足りない部分を補い合い、高めあうことで、一歩上のものづくりをしていかないと、世界から取り残されてしまいます。人材の強化に繋がるスキームを取り入れ、プラスアルファの工夫を目指しています。

企業情報

会社所在地:東京都江戸川区松江5-2-24
電話:03-3686-2291
従業員:270名
創業:1950年
資本金:1億円
web:http://www.fujimfg.co.jp/
2019年2月時点