導入企業事例

導入企業事例

見える化(IT,IoTの活用) SNS,WEBの活用
              省力化(IT,IoTの活用)
株式会社シントク

株式会社シントク 代表取締役 田中 雄大

国内唯一の長尺ロール
一貫製造ラインを持つ、
冷間圧延用ロールの専業メーカー

電気の見える化により、
機械の稼働状況が可視化。
社員の意識が改善

スマートものづくり
事例MOVIE

1現場で課題と向き合う

電気代が値上がりする中、電気を大量に使用する電気炉の稼働監視が課題に。高額な電気代を検証するにも手間

電気代が値上がりする中、
電気を大量に使用する
電気炉の稼働監視が課題に。
高額な電気代を検証するにも手間

当社は、私の祖父が創業して以来、50年以上にわたり、金属加工に使用する冷間圧延用ロールの製造・販売を行っています。大学卒業後、金属素材のメーカーに就職し現場や生産管理を学んでから、シントクに入社しました。入社して感じたのは、手作業の多さ。そのため、2016年頃から徐々に、手動で行ってきた給与計算の自動化や、受注台帳のマスターデータを作るシステムの導入を進めてきました。
 また、当社は、電気炉を始め機械設備が多く、電気代が一年間に3,700〜3,800万円と非常に高額です。電気代も値上がりする中、無駄な電気使用量を減らせればそのまま利益に繋がります。しかし、機械の稼働状況を記す日報も全て手書きで、電力の消費量を解析しようにも、一からエクセルなどに打ち込みデータ化しなければならない環境でした。

2スマートものづくり実践

導入検討からシステムの稼働までは約1年半現場への教育、意識の統一を図る

導入検討から
システムの稼働までは約1年半
現場への教育、意識の統一を図る

リアルタイムで電気の使用状況のデータを確認できないかと考えていたとき、支援いただいている中小企業診断士の方から、機械の電気使用量を測定・表示させデータを収集するシステムを紹介していただきました。他社のシステムも含め検討しましたが、各機械の電気使用量を個別に把握し、電気代の削減に直結していたシステムの導入を決めました。現在、当社は30機ほどの機械が稼働していますが、生産の中核となる機械や、電力消費量が多い機械など7〜8機にシステムを導入しデータをとっています。
 当社の現場には設備が多いため、データのサーバーへの転送は無線LANを採用。そのため、ケーブルを繋ぐ工事費用は不要になり、サーバーやシーケンサーは当社で元々使っていたものを流用できたので、通常よりも安い初期費用で導入することができました。導入のために機械の稼働を止める必要もあり、機械の取り付けを進め、工事が全て終わったのは2017年12月でした。その後、現場へシステムの使い方などの教育を行い、2018年の2月から稼働しました。

3課題解決

機械の稼働が見えると、社員の意識も変化

機械の稼働が見えると、
社員の意識も変化

機械の電気使用量を事務所のパソコンで確認することで、稼働状況をリアルタイムに把握でき、稼働が止まっているときの対策や、加工時間の短縮などを検討できるようになりました。同時に電気料金の契約の見直しも図り、徐々に電気代は減ってきていると思います。また、稼働状況を把握することで、同じような製品でも個人ごとに制作期間が異なっているという事などが明確になってきました。段取りや手順の標準化など、教育方法を考えたり、マニュアルや手順書を作成するなど、業務改善にも繋げることが出来ました。
 さらに、「加工の際に金属を温める電気炉を使いすぎていたのではないか」ということも分かり、必要以上に金属を温めすぎていたかもしれず、作業時間の短縮と電気代のさらなる削減に向け取り組んでいます。可視化が思わぬ副産物を生み出してくれました。

あきらめずに、
やり切らせることを重視

あきらめずに、やり切らせることを重視

 今回のシステムの導入にあたり、数百万円の初期投資が必要でしたが、当社は消費電力量が多いため、削減が進めば3〜4年で回収できる見込みです。同様に電気を大量に使用している会社には効果があると予測しています。当社では、最終的には全機械への導入を予定しています。新たなことを始めるときは、現場からの嫌悪感がでてくるものですが、今回は、若手社員の一人を電力削減担当として係長に任命しました。
 新システムの導入ですので、多少の失敗は構わないですし、ときには軌道修正が必要なこともあります。でも、途中で断念せずに、やり切らせることを重要視しました。トップダウンだけでできることでもないので、考えに感銘してくれた人から動かしていくことが大切だと思います。

企業情報

会社所在地:東京都板橋区成増3-49-5
電話:03-3930-4160
従業員:20名
創業:1964年
資本金:1,500万円
web:http://sns-shintoku.jp
2019年2月時点