HOME (準備中)
導入企業事例

導入企業事例

友星テクニクス有限会社

友星テクニクス有限会社 代表取締役 藤川 晴美

衣料品へプリントする
転写マークの
製造・販売を
手がけるメーカー

  • 受発注
  • 顧客対応・営業
  • 間接業務
  • 11名以上~20名以下
  • 業務効率化・省人化・業務改善
  • 技能伝承・脱属人化・人材育成
  • コスト削減
  • 稼働率向上・見える化(機械設備・人)
  • 生産管理システム、販売管理システム(製品・部品在庫管理、原価管理など)

紙を中心とした仕事からの脱却、
電力の見える化にも取り組み、
経費削減

スマートものづくり
事例MOVIE

1現場で課題と向き合う

「何故、こんなに紙がすぐになくなるの?」スタッフが感じた素朴な疑問からスタート

「何故、こんなに紙が
すぐになくなるの?」
スタッフが感じた素朴な疑問
からスタート

私たちは図柄やマークなどを熱によりプリントする加工方法で、主に衣料品へプリントする熱転写マークの製造・販売をしています。以前はリピートのお客様の注文に対して、過去の注文書や営業書類をペラペラとめくって履歴を探していました。それが普通だったので、あの時は別に自分たちは大変だと思っていませんでした。そんなとき、社会人採用した女性の発言が発端となり取り組みが始まりました。
 彼女は前職でペーパーレスの業務に慣れており、当社の業務形態を見て「なんでこんなに紙がなくなるのだろう。私は何故、毎日ファイリングばかりしないといけないんだろう」と思ったそうです。そして、彼女から「改善したい」と要望があり、システム化に取り組むことにしました。また、経費を抑え利益を社員に還元したいという思いから、省エネ化も考えました。
 熱転写マークは熱を利用してプリントするという性質上、すべての工程で熱が必要。180度もの高温になる機械を使用したり、さらに熱したものを乾燥させる際も多くの電力やガスを消費します。そのため光熱費が高いのは課題として常に感じていました。最初は電気代をグラフ化して壁に貼ったりしていたのですが、社員全員が節電しようという意識を共有するのは困難でした。

2スマートものづくり実践

現場で抵抗感なく導入できる販売管理システムを模索電気代削減のため電力の見える化にも挑戦

現場で抵抗感なく導入できる
販売管理システムを模索
電気代削減のため
電力の見える化にも挑戦

社内の製作・管理業務のシステム化、電力の見える化は、彼女が主導になって取り組みました。きっかけは、システム会社からの提案です。私たちはシステムに対しての知識がなかったので、説明を受け、導入することで発生するメリットとコストのバランスを総合的に見て判断しました。また「これなら私たちでも簡単にできそうだ」という直感も重視しました。
 導入にあたっては、弊社はパソコンに慣れていないスタッフが多いので、現場や営業と打ち合わせを重ね、帳票や事務の流れなど今までの手書きの作業感覚に近いイメージの販売管理システムを採用しました。
 また、工場の使用電力の目標値を設定して“電力の見える化”にも取り組みました。電力の設定値を超えそうになったらアラームの色が変化するので、スタッフも見ただけで「あ、今は電気を使い過ぎだな」と判断ができるシステムです。それを超えるとシステム会社からお知らせの電話がきます。私たちの業務体系だと電気代の1年間の基本料金は使用量の最大値によって変わるため、設定値を超えると年間の電気代が上がってしまいます。

3課題解決

販売管理システムで作業効率が改善、電力の見える化の導入でコスト削減

販売管理システムで
作業効率が改善、
電力の見える化の導入で
コスト削減

販売管理システムによって、営業と事務、現場が受注や仕事の進捗状況をオンラインで共有できるようになりました。履歴もデータ保存が可能になったため、お客様の情報や注文履歴を検索するとすぐに出てくる。そのため社内の誰もが状況を把握できるようになり、作業時間やお客様に対するレスポンスのスピードが向上しました。それまでは大量にストックされていた注文書から探すという作業をしていたので、仕事は楽になりました。
 “電力の見える化”も現在の電力消費量が色で表示されるので、必要のない機械などの電源を落とすなどの対処ができるようになりました。もともと当社は56kWの契約でしたが、導入時に販売元からは「まずは48kWを目標にしましょう」と提案をいただきました。しかし、うちの社員たちは「いや、43kWを目指そう!」と高い目標を掲げて実際に取り組んでくれました。
 その甲斐もあって、今では42kWまで削減。社員の意識改革が出来ただけでなく、使用電力も13%カットでき、導入のコストを差し引いたとしてもメリットがあります。現在は受信したFAXを自動的にPC上でPDF化するシステムも導入。これによりペーパーレス化によるコスト削減、FAXを取りに行く手間もなくなり作業効率の改善につながりました。

コミュニケーションを深め、現場で使えるシステムを
運用するための
ルール作りが大切

コミュニケーションを深め、現場で使えるシステムを運用するためのルール作りが大切!

 新しいシステムを入れるのは簡単ですが、一番肝心なのは導入後に皆がきちんとルールを守ってやっていけるかということだと思います。入れたら終わりじゃなくて、いろんなルールを皆で作り上げていかなければならない。そのためには、お互いのメリットを共有し合えるコミュニケーションが大切になってくる。当社では電力の見える化でこれぐらいの経費が削減できていますという報告を、朝礼などでスタッフに伝えるようにしています。誰でも変わるのは嫌。でも、これをやらなきゃ駄目だよっていうことを言い続けなければいけないと思います。

企業情報

会社所在地:東京都墨田区千歳1-1-4
電話:03-3634-7710
従業員:15名
創業:2000年
資本金:900万円
web:http://www.yusei-tec.co.jp/
2019年2月時点