東商の活動
【杉並支部】「復興支援視察会(福岡県朝倉市・佐賀県唐津市)」を開催しました
東京商工会議所
杉並支部
東京商工会議所杉並支部(会長:和田新也・箱根植木社長)建設分科会(分科会長:水島隆明・興建社社長)は、2013年度から継続してきた復興支援視察会として、今年度は九州北部豪雨被災地視察を実施しました。
【 日 時 】 2018年9月20日(木)~9月21日(金)
【視 察 先】福岡県福岡市(櫛田神社)、福岡県朝倉市(朝倉市杷木地区、福岡県朝倉県土整備事務所)、
佐賀県唐津市(呼子漁港周辺、名護屋城博物館)
【視察1日目】
毎年7月に開催される「博多祇園山笠」の山車が奉納される櫛田神社を参加者一同で参拝。社殿横には10m近い「飾り山笠」が展示されていた他、敷地内には豊臣秀吉の時代から残る、焼け石・焼け瓦が厚く塗り込められた「博多べい」と呼ばれる土塀が移築されており、多くの歴史的建築物を視察しました。
午後は、九州北部豪雨の被災地である朝倉市内へ移動。朝倉商工会議所伊藤雄司指導課長に同乗していただき、被害状況や対策工事の説明を受けながら被害の大きかった杷木地区を車上より視察しました。同地域は真砂土と呼ばれる砂状の地質で、9時間で774㎜という猛烈な降水により、山側では各地で表層崩壊が起き、土砂崩れや土石流により甚大な被害を被りました。車上からは民家が斜面の樹木と共に押し流された形跡が見られました。河川側では、降水による水位上昇と山側からの土砂・流木の堆積により短時間で河川が氾濫し、周辺家屋の被害が広がったとのことでした。途中、福岡県朝倉県土整備事務所が設置している対策工事事務所を訪問し、実際に復旧作業に従事されている職員の方々から災害発生当時の様子や、復旧作業の状況を伺いました。
次に福岡県朝倉県土整備事務所を訪問し、鬼塚明文所長、尾崎忠晴災害事業センター長ならびに久保正起朝倉商工会議所建設部会長、本石昇木工建材部会長らとの意見交換会を実施しました。県土整備事務所職員から「平成29年7月九州北部豪雨及び平成30年7月豪雨災害」の資料に基づき、家屋被害総数や道路・河川・砂防等分野毎の被災後取り組み状況について説明がありました。
その後、多くの参加者から質問があり、活発な意見交換の場となりました。代表的な質疑応答の詳細は以下の通りです。
① 業界と行政との防災協定の有無について
⇒協定を結んでおり各専門業者に依頼をできるような特別対応の準備があった。
② 被災地域の地主との取り決めについて
⇒復興協議会を立ち上げ土地活用の方向性を議論している。
【視察2日目】
バスにて佐賀県唐津市に移動し、日本三大朝市の1つである呼子の朝市を視察しました。多くの個人商店がその日捕れた魚介類やイカしゅうまい等加工品を数多く販売しており、参加者一同多くの物産を購入しました。
移動に際しては日本百名城の1つで、江戸時代初期の慶長7年1602年から慶長13年1608年にかけて築城され、江戸時代を通じて唐津藩の藩庁となった唐津城を車中より見学しました。道中では、17世紀初頭、唐津藩の藩主である寺沢広高が新田開発の一環として、もともとの自然林から防風林、防砂林として植樹を行った「虹の松原」と呼ばれる黒松林を視察しました。
午後は、雨天のため唐津城視察の予定を変更し、佐賀県立名護屋城博物館にて安土桃山時代豊臣秀吉の特別史跡「名護屋城跡並び陣跡」や、日本の歴史上、最大規模の城郭関係遺跡群の歴史に関する常設展示を見学しました。
東京商工会議所
杉並支部
TEL 03-3220-1211