東商の活動

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連続イベント「先端研究機関からの招待状2」で国立歴史民俗博物館の視察会を実施しました

2018年11月27日
東京商工会議所
北支部
講演の様子

講演の様子

江戸図屏風の展示解説

江戸図屏風の展示解説

茶室「懐山荘得月庵」

茶室「懐山荘得月庵」

東京商工会議所 北支部(会長:越野充博・越野建設㈱社長)は、連続イベント「先端研究機関からの招待状2」(全4回)の第2回として、「国立歴史民俗博物館視察会」を11月27日(火)に開催しました。

 本事業は、新たなビジネスのヒントにしていただくことを目的に、先端研究に関心をお持ちの中小企業の経営者・技術者に、最新の研究をご紹介する全4回の連続イベントです。今回はその第2回目として、大学共同利用機関法人人間文化研究機構様にご協力いただき、国立歴史民俗博物館の視察会を開催しました。当日は、久留島浩館長よりご挨拶をいただいた後、講演として、後藤真准教授と橋本雄太テニュアトラック助教からご講演をいただき、その後、実際の施設の視察を行いました。

 ご講演では、「日本の歴史文化の国際発信のためのデジタル人文学・デジタルアーカイブ」と題し、デジタルデータでの人文学資料の保存・公開が何故必要なのかを説明いただいた後、諸外国と日本の整備状況についてお話がありました。日本の整備状況は諸外国に比べると遅れており、こうしたことが海外での日本の人文学研究離れを引き起こす恐れがあるとして、現在、徐々にその整備を進めているということです。

 その後の視察では、展示室にて、ふたたび久留米館長から江戸図屏風についての非常に力の入った展示解説をいただきました。展示作品について、どんなところに注目すると良いのか、屏風製作の発注を行ったのは誰なのかといった考察を踏まえた解説で参加者の方も聞き入っている様子でした。その後、正倉院文書について復元プロジェクトの概要や残された文書から読み取れる内容について解説をいただき、最後に、西谷大副館長より歴史民俗博物館における産学官連携の取組について羽田空港国際線ターミナルでの出張展示等、実例に基づきご紹介をいただきました。

 アンケートでは「解説を聞きながらの視察は想像以上に楽しかった。個人的にも訪問したい。」「個人で見ても分からないことがあるので、こうした視察会があって大変勉強になった。」といった声が聞かれ、非常に満足度の高いイベントとなりました。

 その後、有志の参加者で、茨城県潮来市の海辺に所在する割烹旅館銚子屋まで足を延ばし、貴重な“かやぶき屋根”の茶室「懐山荘得月庵」を見学しました。この茶室は50年以上前に京都から移築された茶室で長年使われていなかったところを、本年4月に北区の事業者の手によってリニューアルされたことから、今回の視察会とあわせて訪問し、視察会を振り返りながら食事をいただき、懇親を深めました。

 北支部では引き続き、先端研究に関心をお持ちの中堅・中小企業の経営者、技術者を対象に、本イベントを通じて官民協業を推進してまいります。なお、次回は、「先端研究機関からの招待状」第3回として12月17日(月)にイベントを開催します。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
北支部
TEL 03-3913-3000