工業系ものづくり企業の事例

商談会のアプローチは受発注の双方にとって効率的~ビジネス交流部イベント成功事例3~

2024年10月9日

年約1,000商談が行われる工業系ものづくり商談会「全国ものづくり受発注商談会」
2024年10月に開催された本イベントにご参加いただいた「栄商金属株式会社」様にインタビューを行った。



一般的な展示会とは真逆のアプローチ


展示会では発注側が受注側のブースをまわって、マッチしそうだなと思い話を聞いてみたけれどちょっと違うな、ということがたくさんあると思います。一方で東京商工会議所の商談会の場合、発注側の持つ課題や明確なビジョンがリスト化されていて、受注側はリストのなかから自社の技術でお手伝いができると思う企業へ申し込み、発注側に興味を持っていただいたら初めてマッチングします。ここが展示会とは、大きな違いですね。

栄商金属株式会社 営業部 営業技術課 久保裕貴氏

栄商金属株式会社 営業部 営業技術課 久保裕貴氏



お互いにとって無駄がなく建設的な話ができる


「マッチングした時点で互いに明確なビジョンが見えている状態なため、ある程度の確度が期待できます。成約率が1割しかない商談を5件やるよりも、7,8割の確度がある商談を1件やったほうが、発注側も受注側も効率がいいと思います。
今回もマッチングした企業さんと実際にお話しましたが、事前にいただいいていた通りの課題をお持ちだったので、とても前向きな商談ができました。



ものづくりの「かかりつけ医」を目指して


大田区には小さな町工場が多く、研削、表面処理など各会社に得意分野があります。弊社はメーカーさんからつくりたい部品のご相談をいただいて、ご要望にマッチする町工場様へ部品加工を依頼、調達して納品する技術系商社です。特に検査に力を入れており、納品時には三次元測定機による寸法検査の検査成績書の作成も承っています。『栄商金属にお願いすれば間違いないよね』というポジションを目指しています。最近では、3DCADソフトと三次元測定機を組み合わせて、図面がないものから図面化を行う“リバースエンジニアリング”に力を入れています。

最新3Dスキャナ型三次元測定機VL-700(キーエンス製)を導入。従来の接触型三次元測定機に比べて工数が削減できることで、大幅な納期短縮が可能に。

最新3Dスキャナ型三次元測定機VL-700(キーエンス製)を導入。従来の接触型三次元測定機に比べて工数が削減できることで、大幅な納期短縮が可能に。


<会社情報>
会社名:栄商金属株式会社
本 社:東京都大田区下丸子2-1-3
https://www.eisyo.co.jp/