東商の活動

「宮城県石巻市・福島県相馬市 被災地応援視察会」 実施しました
東京商工会議所
地域振興部
東京商工会議所 震災対策特別委員会(委員長佐々木隆副会頭:(株)ジェイティービー相談役)は、10月2日から3日の2日間で、宮城県石巻市、福島県相馬市へ、佐々木隆副会頭・震災対策特別委員長はじめ総勢35名による被災地応援視察会を実施しました。
本視察会は、震災から4年半が経過しましたが、被災地は、完全復興までには、まだ課題も多いことから、今回は、津波による甚大な被害を受けた宮城県石巻市と福島県相馬市を応援するとともに、意見交換会・懇談会や現地視察を通じて、今後の被災地支援活動の参考とするべく実施しました。
初日は、石巻商工会議所との意見交換会を開催しました。浅野会頭からは、「各企業は、施設も整い事業再開をしたが、震災によって失われた、販路の回復、拡大が課題である。また、石巻の水産業も、震災前水準の8割程度まで戻ってきている。そして世界最大級の石巻魚市場が、9月に全面運用開始し、これから本格復興を目指している。しかしながら、人口減少や中心市街地の再生、住宅問題などまだ課題は多い。」と説明がありました。
意見交換会に続いて、石巻市内の復興状況について視察しました。
◆石巻魚市場株式会社(石巻商工会議所 須能副会頭企業)
旧施設の1.4倍となる全長876m、世界最大級の魚市場で、9月に全面運用開始しました。密閉式の高度衛生管理型施設で、福島第一原発事故 に伴う水産物の放射性物質の簡易検査体制により、科学的な裏付けをもとに「安心・安全」な魚を市場に出している。
◆日本製紙株式会社石巻工場(石巻商工会議所 川上副会頭企業)
津波に飲み込まれ完全に機能停止した石巻工場をわずか1年半という短期間で完全復興するまでの、復興の軌跡について伺いました。
2日目は、仙台うみの杜水族館と相馬市内を視察ました。
◆仙台うみの杜水族館
今年の7月に復興を象徴するシンボルとしてオープンしました。およそ100基の水槽には、日本の海・世界の海をテーマにした魚たちがとても 勇壮に泳ぐ様子を見る事ができます。中でも世界有数の漁場である豊かな三陸の海を再現した大水槽は見ごたえがあります。
◆相馬市
相馬市では、今年の4月にオープンした「相馬市伝承鎮魂」を視察しました。この施設は、東日本大震災をいつまでも忘れることなく記憶にと どめる事を目的にオープンしました。震災直後の被災地などを捉えた写真、大津波の映像資料などを紹介しています。
相馬市沿岸部は、未だ嵩上げや堤防工事の最中であり、名所である松川浦大橋は、工事車両優先の為、まだ通行不能の状況であるなど、復興の 遅れも見られました。
2日間の視察を通じて、
参加者からは「復興は着実に進んでいるものの、色んな課題を抱えている事が分かった」「より一層、効果的で継続的な支援が必要」「最大の消費者である東商の役割は重要である」といった声が聞かれました。
今回の視察会で得られたことは、今後の要望や被災地支援策に反映させてまいります。
≪ 視察会行程 ≫
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1日目
仙台駅==石巻商工会議所との意見交換会・・・・石巻とり文(昼食懇談会)=== 日和山 ==石巻魚市場==
====日本製紙石巻工場 ===白謙蒲鉾工場=====松島(泊):夕食懇談会
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2日目
松島 === 仙台うみの杜水族館===(車窓から閖上・名取地区)=== 相馬市伝承鎮魂祈念館 ===
===松川浦たこ八(昼食)===== 道の駅そうま(物産・震災伝承コーナー)===== 福島駅
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東京商工会議所
地域振興部
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