東商の活動

東商の活動 イメージ画像

連続イベント「先端研究機関からの招待状」で加速器に関するご講演をいただきました

2018年3月1日
東京商工会議所
北支部
講演会の様子

講演会の様子

交流会の様子

交流会の様子

 東京商工会議所 北支部(会長:越野充博・越野建設㈱社長)は、連続イベント「先端研究機関からの招待状」(全4回)の第4回として、講演会「社会に役立つ加速器 最先端加速器がもたらす未来」を2月27日(火)に開催しました。

 本事業は、新たなビジネスのヒントにしていただくことを目的に、先端研究に関心をお持ちの中小企業の経営者・技術者に、最新の研究をご紹介する全4回の連続イベントです。今回はその第4回目として、加速器をテーマに、素粒子原子核研究所 副所長の幅淳二氏を講師に迎え、「最先端加速器の未来」と題してご講演をいただき、その後、参加者交流会で講師を含め参加者間での交流を深めました。

 ご講演では、①高エネルギー加速器研究機構のあらまし、②加速器の仕組みと世界の加速器、③X線と中性子線を通して見えるものと研究成果、④加速器の技術がもたらす未来 についてお話をいただきました。大きな投資を行ってオンリーワンの高性能の機械を整備して行う巨大科学と呼ばれる世界から、その研究が進むにつれて不随する研究・技術が生まれ、個々の大学の研究室で行えるようになり、最終的に民間企業等で世の中に提供されるサービスや製品が生み出されるという技術の浸透過程の説明があり、実際に天然ガスの効率的な輸送法の確立から、ヘアケア商品の開発や美味しいチョコレートの開発まで、幅広い範囲で技術が応用されている現状を紹介いただきました。質疑応答では、日本における加速器の開発計画の状況や粒子線治療が一般化するまでの年数等、参加者から質問が相次ぎ、その後の交流会でも講師との活発な意見交換が続きました。アンケートでは「とても面白かった。加速器の技術の応用範囲が広くて驚いた」「医療への応用の話が特に興味深かった」等の声が聞かれ、難しい分野ながらも有意義な時間となったことが伺えました。

 本シリーズは平成29年度の特別企画として企画されたものですが、ご好評につき、引き続き次年度も同様の事業の企画を進めています。詳細は正式に決定後、順次HPにてご案内する予定です。
 ※案内開始時にお知らせを希望される方は下記事務局までご連絡ください。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
北支部
TEL 03-3913-3000