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企業向け新型コロナウイルス対策情報   第61回 新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)について

2022年1月14日
東京商工会議所

東京商工会議所では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、企業での対策に活用できる情報として、産業医有志グループ(※)より提供される「企業向け新型コロナウィルス対策情報」を配信(不定期)しております。

本対策情報は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)が作成し、和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。詳細は本ページ下部の「文責」をご覧ください。

健康経営倶楽部マガジン臨時号             2022/1/14
                     東京商工会議所 ビジネス交流部
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       企業向け新型コロナウイルス対策情報
   第61回 新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)について
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※健康経営倶楽部マガジンの臨時号として、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、
企業での取り組みに活用できる情報を、ご登録の皆様に不定期に配信しています。

【下記コンテンツについて】
産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成の上、
国際医療福祉大学・公衆衛生学教授 和田耕治先生(元 厚生労働省新型コロナウイルス
対策本部クラスター対策班)のサポートも受けています。

経営者・総務人事担当者のみなさま、新型コロナワクチンの追加接種(3回目)が
行われる方針となっています。追加接種について従業員へ情報提供をしていますか?

1.課題の背景:
日本人の約8割が新型コロナワクチンを2回接種完了しています。新型コロナワクチンの
感染予防効果等は時間の経過に伴い徐々に低下していくことが分かってきています。
このため、2回目の接種完了から原則8ヶ月以上経過した方に、追加接種(3回目)を
実施することとされ、医療従事者への追加接種が進められています。
追加接種では1・2回目と異なるワクチンを用いることができるなど今までの接種との
変更点がいくつかあります。
従業員が正しい情報に基づきワクチン接種を検討できるよう情報提供を行いましょう。

2.企業でできる対策:
〇追加接種(3回目)の必要性、効果について情報提供する。
〇追加接種と初回接種(1・2回目)との共通点と相違点について情報提供する。
〇初回接種とは異なるワクチン追加接種で使用すること(交互接種) について情報提供する。
※以下の情報は2022/1/11時点の情報であり、今後新しい知見により更新されることがある。

1)追加接種(3回目)の必要性、効果について情報提供する。

参考情報 7)図①

□新型コロナワクチンの感染予防効果はピークの88%から、接種後5か月後には47%まで時間の
 経過に伴い徐々に低下していく(数字はファイザー社のものであるが、モデルナ社も概ね同様)
 ことが報告されている(グラフ左)。
□重症化予防効果は比較的保たれるものの、60歳以上において、接種完了
 から半年以降で重症例の発生率が増えてきているとの報告がある。(グラフ右)
□追加接種を行うことで、新型コロナウイルスに対する抗体量が増やし、感染予防効果や重症化
 予防効果等を高める必要がある。
□既に諸外国(イスラエル、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダほか)でも追加接種
 が行われている。

2)追加接種(3回目)と初回接種(1・2回目)の共通点と相違点について情報提供する。
□追加接種の接種対象者は18歳以上で、2回目の接種完了から原則8か月経過した者。
 (医療従事者、高齢者では前倒しが決定)
□追加接種でも接種券が届き、接種申し込みをする流れは初回接種と同様。
□追加接種には、初回接種に使用した新型コロナワクチンに関わらず、ファイザー社かモデルナ社
 (追加接種時は初回接種の半量)の新型コロナワクチンを用いる。
□副反応はファイザー社・モデルナ社いずれの場合も、2回目の接種後と比較 して発現傾向は概ね同様。
□初回接種時と比較して追加接種時に発生割合が高い傾向を認めたのは、脇の下の痛み(1.34%→5.03%)、
 リンパ節症(リンパ節の腫れ)(0.95%→1.33%)及びリンパ節痛(0.48%→0.76%)
※( )内は2回目接種時→3回目接種時の発生割合

3)初回接種(1・2回目)と異なるワクチンを追加接種(3回目)で使用すること(交互接種)について情報提供する。
□交互接種であっても同じ種類のワクチンを用いる場合と同様に抗体量の上昇が認められワクチンの
 有効性も同等と考えられている。
□交互接種を伴う追加接種であっても、接種直後の副反応の発生頻度は変わりない。
□欧米諸国でも交互接種を認めている
 (追加接種にはファイザー社、モデルナ社等のmRNA新型コロナワクチンを推奨)。

【文責】守田 祐作(産業医科大学 健康開発科学)
※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

OHサポート株式会社(代表/産業医 今井 鉄平)では、経営者・総務担当者向けに必要な感染拡大防止策情報を随時配信しています。本情報は著作権フリーですので、ぜひお知り合いの経営者に拡散をお願いします。

また、動画配信も行っております。参考情報リンク参照。

※本情報配信に関するご意見・ご要望は、こちらまでお寄せください。
covid-19@ohsupports.com

※これまでに配信しましたバックナンバーは、参考情報リンク参照。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

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