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健康経営倶楽部マガジン  ≪2020.6.2 vol.48 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫

2020年6月2日
東京商工会議所
会員交流センター

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          ─健康経営の最新情報が満載!─
健康経営倶楽部マガジン ≪2020.6.2 vol.48 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫
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および、健康経営アドバイザー研修にお申込みの方に配信しています。

≪コラムで学ぶ健康づくり 目次≫◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

健康経営の取り組みの一環として、社員の健康リテラシー向上に活用できるよ
う、職場の中でも簡単に取り組める健康づくりに関する知識等を提供するコラ
ムを掲載しております。

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1.ナッジで従業員の健康活動をそっと後押し
   ~行動デザインで健康経営を次のステップへ~
 「これからの時代の健康経営」
 (最終回/全6回)
               株式会社NTTデータ経営研究所 西口 周

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2.きょうも健やか!
 「ローカーボダイエットやグルテンフリーダイエットは効果あり?」
 (第3回/全12回)                            
                            株式会社NHK出版
   ※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、
    社員の皆さまへ「メール」または「文書回覧」の形式で転送できます。
    イントラ掲載、印刷等による社外への配布、営利目的での利用、内容
    の改変・抜粋、著者・監修者のプロフィールをはずしての転送はでき
    ません。転送可能な期間は本メルマガ配信後1年間です。

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1.ナッジで従業員の健康活動をそっと後押し
   ~行動デザインで健康経営を次のステップへ~
 「これからの時代の健康経営」
 (最終回/全6回)
               株式会社NTTデータ経営研究所 西口 周

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今回が本コラムの最終回となります。これまでの内容を振り返りながら、健康
経営にナッジを活用する意味を総括したいと思います。

これまでにも紹介した通り、ナッジとは先延ばし傾向や損失回避、同調傾向と
いった人間の心理的なクセを逆手に取り、望ましい行動へと「そっと後押し」
して「行動のきっかけを与える」手法であり、継続的なダイエットや禁煙等が
できない人々の行動を自然と促す可能性があるとして、注目を集めています。

自身の健康にとって望ましい行動であっても、「行動させる」「やめさせる」
メッセージでは心理的な抵抗が働き、非合理的な意思決定をしてしまう(行動
しない)ことが多いです。
そこで、ナッジを活用することで心理的な抵抗を軽減し、「自然と行動できる」
を促すことが、これからの時代の健康経営を成功させるポイントだと考えます。


昨今の新型コロナウイルス感染拡大の予防対策でも、国民の「行動変容」とい
う言葉が、非常に注目されています。
当初は、「不要不急な外出を自粛しましょう」「オフィスへの出勤を控えまし
ょう」等のメッセージが発信され、心理的な抵抗が働き、逆効果になる事例も
見受けられました。

しかし、「”おうち時間”でできることを見つけよう」「医療従事者の方々の
ために、Stay home」「自分のために、みんなのために」等の利得フレームや
社会的規範を活用したメッセージが多く打ち出され、国民の自粛モードが自然
と高まることにつながったと考えられます。
メッセージを発していた方々がナッジを意識しての行動だったかは分かりませ
んが、ナッジ的アプローチで行動のきっかけが生まれた事例として、大変参考
になると思われます。


健康経営による、従業員の健康状態改善や業績向上等の経済効果が出てくるま
では時間がかかると思われます。
まずは健康行動を後押しする手段の一つとしてナッジを活用してみて、従業員
が健康活動に「興味を持つ」「取り組んでみる」「継続してみる」をそっと促
してみてはいかがでしょうか。

健康経営の実効性がより高いものとなるよう、健康投資効果の検証やインセン
ティブ措置等の様々な仕組みを国も検討しており、外部環境や制度面からのア
プローチも健康経営の推進を後押ししてくれています。ナッジと組み合わせる
ことで、健康経営の効果がより高まることも期待できると思われます。

【経済産業省「健康経営の推進について(令和2年4月)」】
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/180710kenkoukeiei-gaiyou.pdf


新型コロナウイルス感染症の副次的な影響として、在宅勤務等による運動不足
や肩こり・腰痛、精神的ストレスが増加しています。今こそ、新しいライフス
タイルの中で実践できる、ナッジ等を活用した新しい健康経営を始めてみませ
んか。
従業員一人ひとりの努力が皆さまの企業に良い効果をもたらし、社会全体が健
康な人々で溢れて、明るい社会になることを期待しています!

半年にわたる全6回のコラムをご愛読いただきまして、ありがとうございました!


株式会社NTTデータ経営研究所 ライフ・バリュー・クリエイションユニット
西口 周 博士(人間健康科学)、理学療法士
https://www.nttdata-strategy.com/

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2.きょうも健やか!
 「ローカーボダイエットやグルテンフリーダイエットは効果あり?」
 (第3回/全12回)                            
                            株式会社NHK出版

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最近、炭水化物(糖質)を減らすローカーボダイエットや、パンやパスタなど
小麦食品をとらないグルテンフリーダイエットなど、主食を制限するダイエッ
トが注目されています。これらのダイエット法は、本当に効果があるのでしょ
うか。

【体重が減ったのに脂肪が減らないケースも】

ローカーボダイエットやグルテンフリーダイエットのように炭水化物を減らす
食事をすれば、確かに体重は減る可能性があります。ただし、炭水化物の減ら
しすぎには、大きなリスクがあるのも事実。

炭水化物は、脂肪を燃焼させてエネルギーを生むのに欠かせない栄養素です。
ところが、こうしたダイエットで炭水化物が不足してしまうと、脂肪が燃焼で
きないので、代わりにたんぱく質がエネルギー源となり、筋肉が減ってしまう
ことに。脂肪を落として美しく痩せるためには、炭水化物の摂取が欠かせない
のです。

【除脂肪体重は必ずチェック】

エネルギー源となっているのが脂肪か筋肉かを知るには、体重だけでなく除脂
肪体重にも注目します。除脂肪体重とは、筋肉や骨、水分など体になくてはな
らない成分の量を示すもの。これが減っては、健康にも影響を及ぼしかねませ
ん。

ダイエット中は、体重以外に必ず体組成もチェックして、除脂肪体重が減って
いないか確認しましょう。除脂肪体重は、体重から体脂肪を引いた数値。また
は、「体重×(100-体脂肪率)÷100」で、算出できます。

体重の減り方は、中高年なら1か月に1~2kg程度のゆっくりしたペースで。
若者なら、1週間に1kg程度減ってもかまいませんが、週に1kg以上のハイペ
ースな減量はNGです。

健康的に痩せるには、栄養をバランスよく摂取しながら、運動で脂肪を燃やす
ことも大切。たんぱく質が足りないと筋肉まで落ちてしまって、美しい体形に
はなりません。体組成を見ながら、健康的にダイエットをしてください。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております(2019年4月17日)

[監修]松田早苗 まつだ・さなえ
女子栄養大学短期大学部教授
1994年女子栄養大学大学院修了。女子栄養大学短期大学部助手、女子栄養大学
栄養クリニック、女子栄養大学短期大学部助教授を経て、現職。管理栄養士。
専門は栄養学。日本人に合った健康的な食生活をわかりやすく解説。学生への
指導のかたわら、テレビ、ウェブなどでも活躍中。

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