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販路開拓・PR

プレスリリースサポート 第4回

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第4回 プレスリリース書き方のポイント①

プレスリリースを書く際に、"こうすればなお良い"というポイントがいくつかあります。今号と次号では、そのポイントを紹介します。

文体は「デスマス調」で

プレスリリースとは「当事者が、第三者である記者に、事実を基に、ある事象を説明しようとする資料」です。したがって、報道関係者に丁寧に説明する意味で、「デスマス調」の素直な文体で書くことをお勧めします。時々、"その方が記事の文体に近いから"という理由で、デアル調でリリースを書いているのを見かけますが、受け取る記者の印象を考えると、あまり感心できません。

社内資料的表現から、対外資料的表現へ

プレスリリースは、企画書や事業計画書などの社内資料から書き起こされることが多くあります。それ自体は全く問題ありませんが、その際に、つい身内だけにしか通じない言葉、すなわち業界用語や略語を使ってしまうことがあります。「部外者」や「素人」が読んで分かるように、専門用語や業界用語は極力排除してください。どうしても使わざるを得ない場合は、脚注などで解説を加えるようにしてください。

レイアウトは簡潔が一番

リリース本文は極力簡潔で、正確な記述を目指しましょう。パンフレットのように凝ったデザインも必要以上の装飾も逆効果です。要所で太字や下線を用いるのはいいですが、使いすぎるとごちゃごちゃしてしまい見づらくなることがあります。レイアウトは簡潔こそ一番、を心がけてください。

リリースの中で「自己評価」をしない

報道資料で何よりも重要なのは、"事実を記す"ことです。客観的な事実と、そこから導き出される冷静な予測を記述すること。主観的な評価はこの際必要ありません。自社の商品を自分の言葉で誉めるだけでは客観的な情報とは言えません。"圧倒的な高機能""壮大な物語"などの表現は使わない方がいいでしょう。記者が記事の中で、正当な評価ができるような「事実」を集めリリースに記述してください。
では、どうすれば主観的情報が客観的情報になるでしょうか。
一つの方法は、数字を用いることです。実験に基づく数値を使ったり、アンケートによる傾向をひもといたりすることで、その情報は客観的なデータになり得ます。また、専門家の意見を用いるのも有効な方法です。客観的に見て、その情報が報道に値する、という気に記者をさせられれば、そのリリースはいいリリースであると言えるでしょう。

(共同通信PRワイヤー 楠田和男氏)

【東商新聞8月20日号にも掲載】