東京商工会議所中野支部（会長＝正村宏人(株)東京アスレティッククラブ　代表取締役社長）と中野工業産業協会（会長＝宮島茂明　宮島物産(株)　代表取締役会長）は9月2日に酒井直人・中野区長、8月27日に酒井たくや・中野区議会議長へ地域活性化のための提言をまとめた「中野区の産業活性化に関する要望」を提出しました。

正村会長は人手不足や賃上げ・物価高騰の影響などの状況を伝えたうえで、価格転嫁が十分に進んでいない中小企業の資金繰りは厳しいことから、財政支援や人材確保育成支援を要望しました。

松原美紀子産業活性化委員会委員長からは、中野駅前を中心に大規模再開発が進む中野区内の安心安全な環境づくりやエリアの活性化への取り組みを要望しました。

<要望書の概要>
Ⅰ.産業振興
１．中小企業の人材確保及び定着に向けた環境整備に対する支援(2022年～継続)
（１）人材確保支援事業(採用・定着支援)の拡充（新規）
（２）人材確保支援事業(育成支援)の拡充（新規）
２．コスト増加への支援
（１）燃料費・電気代の高騰に対する支援（新規）
３．資金繰り支援（2017年～継続）
（１）マル経融資への特例利子補給の継続(継続)
（２）中野区産業経済融資の信用保証料補助について（継続）
（３）中野区デジタル地域通貨の導入について(新規)
４．産業振興支援機関の集積・支援機能強化
（１）中小企業支援拠点の整備(2016年～継続)
（２）創業者の誘致と定着を図る支援体制の構築（新規）

Ⅱ.まちづくり
１．中野駅北口周辺再開発にあわせた地域経済活性化促進（2012年～継続）
（１）シンボルタワーへのPR拠点整備推進（継続）
（２）バンケット・コンベンション機能・展望台の設置（継続）
（３）地元企業に配慮した入居企業の選定、公開空地の活用に向けた制度整備 (継続)
（４）中野駅周辺におけるエリアマネジメントの推進について（2022年～継続）
２．地域の持続的発展等に向けたインフラ整備の推進（2022年～継続）
（１）物流を考慮した共同荷捌き場の整備、観光客の導線確保(継続)
（２）再開発期間中の安全を確保した交通網の整備（2022年～継続）
（３）防犯カメラの設置費用助成（継続）
（４）中野四季の森公園前道路への横断歩道設置について(新規)
（５）空き家対策と木密地域に対する補助制度の継続について(2015年～継続)
（６）用途地域変更による既存不適格建築物等への配慮について(2007年～継続)

1. 要望書