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【文京支部】「文京区内医療機器産業企業の医工連携・オープン イノベーション推進に向けた調査」の結果について

2022年2月18日
東京商工会議所
文京支部

 東京商工会議所文京支部(吉岡新会長)では、標記アンケート調査を実施し、結果をとりまとめましたのでお知らせします。この調査は、区内の医療機器産業関連企業に自社の現状や取り扱い製品、製品・技術開発における社外リソースの利用状況等について回答してもらい、取りまとめて公表することにより、文京区医療機器産業の魅力発信と医工連携等さらなるマッチング推進のきっかけづくりとすることを目的として実施したものです。

<調査概要>
◆調査期間:2021年8月10日(火)~9月10日(金)
◆調査方法:郵送による調査票送付/WEB・メール・FAXによる回答
◆調査対象:文京区内医療機器産業企業(NTTタウンページ、東京商工会議所会員データから抽出)330社
◆回答数 :60社(回答率18.2%)

本文

【本調査の主なポイント】

(1)新型コロナウイルス感染症の影響について(2021年夏時点の影響)
 新型コロナウイルス感染症の影響について聞いたところ、2021年の夏時点で回答企業のうち過半数が「売上・利益」、「取引先・顧客とのコミュニケーション」に関して悪影響があったと回答しました。一方で「新製品・サービスの開発」については好影響があったとの回答が悪影響を上回りました。
 新型コロナウイルス感染症の影響に対する取り組みについては、「テレワーク等の社内勤務体制の整備」、「営業活動や顧客対応のオンライン化」に回答企業のうち過半数の企業が取り組んでいることがわかりました。

(2)製品・技術開発について
 現在、新たな製品・技術の開発に取り組んでいますかという質問に対しては、回答企業うち50.0%が「現在製品・技術開発に取り組んでいる」と回答したほか、28.3%の企業が「以前取り組んでいた、また今後取り組む可能性がある」と回答しました。これらの企業に開発上の課題について聞いたところ、「上市(市販)するまでに時間がかかる」、「安全性等の検査や証明に時間がかかる」、「承認における不確実性がある」等の回答が上位を占めました。

(3)医工連携・マッチングについて
 (2)で製品開発を行っている(以前取り組んでいた、また今後取り組む可能性があるとの回答先含む)に新たな製品・技術の開発に取り組む際に社外リソース(外部の相談窓口など)を活用しているかどうかを聞いたところ、68.0%の企業から「活用している」との回答が得られました。これらの企業に活用しているリソースの種別について聞いたところ、「製造(ものづくり)企業」、「支援機関・専門家」、「大学・高等教育機関」、「医療機関」が上位となりました。
 社外リソースとのマッチング手法の利用ついて回答企業全体に聞いたところ、「公的機関のマッチングサービス」、「民間のマッチングサービス」、「金融機関によるマッチング支援」が比較的多く利用されていることがわかりました。オンラインサービスの利用については、民間よりも公的機関のプラットフォームで利用が進んでいるようです。一方で回答企業のうち過半数の企業が「特に利用した、しているものはない」と回答しており、マッチング利用・医工連携拡大の余地がまだあることがわかりました。
 なんらかのマッチングを利用した企業のうち61.5%が何らかの成功事例(経営にプラスになった)があると回答しており、社外の知恵や技術を取り入れることが成果につながることが確認できました。

調査結果と調査票

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
文京支部
担当 中村、山本
TEL 03-3811-2683