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企業向け新型コロナウイルス対策情報  第40回 マスクの使用方法を見直しましょう

2021年2月12日
東京商工会議所

東京商工会議所では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、企業での対策に活用できる情報として、
産業医有志グループ(※)より提供される「企業向け新型コロナウィルス対策情報」を配信(不定期)
しております。

本対策情報は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)が作成し、
厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生
(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けたものです。
詳細は本ページ下部の「文責」をご覧ください。


健康経営倶楽部マガジン臨時号                2021/02/12
                     東京商工会議所 ビジネス交流部

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         企業向け新型コロナウイルス対策情報
        第40回 マスクの使用方法を見直しましょう

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※健康経営倶楽部マガジンの臨時号として、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、
 企業での取り組みに活用できる情報を、ご登録の皆様に不定期に配信しています。

【下記コンテンツについて】
 産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成の上、
 厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・和田耕治先生
 (国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けています。

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経営者・総務人事担当者のみなさま、ついついマスクの素材ばかりに目が行きがち
ですが、実はマスクの使用方法も大事です。今一度、マスクの使用方法を見直しましょう。

1.課題の背景:
新型コロナウイルス感染症は、会話の際などに出る飛沫によって感染が広がるため、
飛沫防止対策としてマスク装着はとても重要です。マスクの素材別のシミュレーション
結果が報道されてから、マスクの素材を気にする人が増えてきましたが、絶対に
不織布マスクでなければいけないということではありません。場面に応じてマスクを
選ぶことは可能です。また、どんなマスクも適切に着用していなければ性能は発揮
されません。改めてマスクの正しい使用方法について啓発を行う必要があります。

2.企業でできる対策
○マスクの性能について理解する
○場面にあったマスクを選択する
○正しいマスクの使用方法を今一度確認する

1)マスクの性能について理解する
報道されたマスクの素材別のシミュレーションでは、不織布マスクを着用した場合、
飛沫の吐き出し量はマスク非着用時の20%程度、飛沫の吸い込み量はマスク非着用時の
30%程度に抑制できるとの結果でした。
また、ウレタンマスクや布マスクは、不織布マスクよりも性能が低いとの結果でした。
これらの性能を理解した上でマスクを選択する必要があります。
フェイスシールドやマウスシールドは、吐き出し・吸い込みともほとんど抑制できない
との結果でしたので、基本的には感染防止対策としては用いない方がよさそうです。

図-①)マスクやフェイスシールドの効果(参考資料7)
 (スーパーコンピューター「富岳」によるシュミレーション結果)

2)場面にあったマスクを選択する
次の場面では、感染リスクが高まりやすいので、不織布マスクを選択することが
勧められます。
・電話や会議などで声を出すような業務
・3密環境を回避できない場面
・高齢者と接する介護業務
・不特定多数の人と接する可能性のある業務

一方で、次のような場面では、比較的感染リスクが高くないため、布マスクや
ウレタンマスクでも構わないでしょう。
・ほとんど声を発しない業務
・十分な換気・周囲との距離が確保できている場合
・屋外で周囲との距離が確保しながらスポーツを行う場合

3)正しいマスクの使用方法を今一度確認する
いくら性能がよくても正しい使用法を守らないと効果が発揮できません。
マスクを装着していても、鼻が出ていたり、顎の下まで覆えていないと飛沫が拡散
してしまいます。そのため、使用方法について以下の点を今一度確認し、社員にも
周知徹底することが大切です。また、ウレタンマスクは繰り返し洗うことで見た目が
きれいでも劣化してしまいます。多くの製品で洗濯回数に制限を設けていますので、
説明書きの回数を守って交換するように呼びかけましょう。

□適切なサイズのマスクを用い、鼻や顎の下までマスクで覆う
□鼻に沿ってノーズピースを折りフィットさせ、隙間がなくすよう装着する
□マスクを装着中はフィルター部分には触れない。(触れたときは手を洗う)
□外す際には、ゴムひもを持って外し、ビニール袋や蓋のついたゴミ箱に捨てる。

図-②)正しいマスクの着用(参考資料8)

【文責】五十嵐 侑(東北大学大学院 医学系研究科 産業医学分野 大学院生)

※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
 厚生労働省新型コロナウイルス対策本部クラスター対策班・
 和田耕治先生 (国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

OHサポート株式会社(代表/産業医 今井 鉄平)では、経営者・総務担当者向けに必要な感染拡大防止策情報を随時配信しています。
本情報は著作権フリーですので、ぜひお知り合いの経営者に拡散をお願いします。

また、動画配信も行っております。参考情報リンク参照。

※本情報配信に関するご意見・ご要望は、こちらまでお寄せください。
 covid-19@ohsupports.com

※これまでに配信しましたバックナンバーは、参考情報リンク参照。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

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