ニュースリリース

健康経営倶楽部マガジン ≪2020.9.1 vol.56 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫
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健康経営倶楽部マガジン ≪2020.9.1 vol.56 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫
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≪コラムで学ぶ健康づくり 目次≫◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆
健康経営の取り組みの一環として、社員の健康リテラシー向上に活用できるよう、
職場の中でも簡単に取り組める健康づくりに関する知識等を提供するコラムを掲載しております。
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1.働き方の新しいスタイルにおける「こころの健康」を保つコツ
~産業医から元気に働くためのアドバイス~
「在宅勤務での部下の体調把握と、体調不良者の早期対応のポイント」
(第3回/全7回)
ヘルスデザイン株式会社 坂本 宣明
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2.きょうも健やか!
食欲の秋、でも血糖値が心配なあなたへ
「コレが基本! 血糖値を改善する食事の6か条」
(第6回/全12回)
株式会社NHK出版
※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、
社員の皆さまへ「メール」または「文書回覧」の形式で転送できます。
イントラ掲載、印刷等による社外への配布、営利目的での利用、
内容の改変・抜粋、著者・監修者のプロフィールをはずしての転送はできません。
転送可能な期間は本メルマガ配信後1年間です。
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1.働き方の新しいスタイルにおける「こころの健康」を保つコツ
~産業医から元気に働くためのアドバイス~
「在宅勤務での部下の体調把握と、体調不良者の早期対応のポイント」
(第3回/全7回)
ヘルスデザイン株式会社 坂本 宣明
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こんにちは、ヘルスデザイン株式会社の坂本です。
産業医の立場から、新しい働き方における、「こころの健康」を保つコツについてご紹介しています。
急速に進んだ在宅勤務の中で、管理職の方々から、
「在宅勤務中の部下の状況が把握しづらいため、部下の健康が心配だ」といった相談が増えてきています。
今回は、管理職が在宅勤務中の部下の体調を確認し、
体調不良者に早期対応をしていくためのポイントを一緒に見ていきましょう。
【1. 在宅勤務での、「ラインによるケア」の3つのポイント】
管理職が部下の体調を確認し、体調不良者には早期に対応することは、
ラインによるケア(ラインケア)と呼ばれ、管理職の大切な役割です。
ラインによるケアには3つのポイントがあります。
*ポイント1 いつもの部下の様子と違うことに気づく
「あれっ、普段となんか違うな、おかしいな」と感じることが、
部下の体調不良の早期発見につながります。
もちろん、普段の部下の様子を知っておくことが前提となりますが、
在宅勤務下ではもう一工夫が必要になります。
(A)勤怠状況はどうか?
今までは、実際の在席状態を見れば、部下の勤怠(遅刻や欠勤など)は把握しやすい状況でした。
在宅勤務下では、今まで以上に勤怠管理データやパソコンのログイン情報を確認して、
遅刻や無断欠勤がないか、残業時間が増えていないか、
在宅勤務時の離席時間が長過ぎないか等に注目します。
(B)部下の様子はどうか?
対面で直接、顔を見ることができないため、オンライン朝礼などの機会を定期的に作って、
カメラをオンにしてもらって、表情が乏しくないか、言動が不自然ではないか、
衣服が乱れていないか、不潔感がないか等を確認します。
(C)業務はできているか?
普段と比べて、業務の能率や結果を出すのが遅れていないでしょうか。
業務の報告・連絡・相談(報連相)が減っていないでしょうか。
健康状態が崩れてくると、報連相のタイミングが滞ってきますので要注意です。
管理職の方々に部下の健康状態について医学的診断を求めているわけではありません。
まずは、普段の様子と違っていないか?に気づくことが、部下の健康を守ることにつながっていきます。
*ポイント2 部下に声をかける
オンラインでの全体会合以外にも、1対1の個人面談の機会を増やしましょう。
短い時間でもよいので(10分程度でも)、面談の機会を多く設けていきます。
次のような質問で、部下の健康状態を把握してみてください。
例:「最近、睡眠は取れている?」、「食事は摂れている?」、「休みの日はゆっくりできている?」、
「体調は大丈夫?」、「何か困っていることはない?」
ただし、部下は調子が悪い状態でも、上司には「大丈夫です・・」と偽って返答することがあります。
管理職として、いつもとは違った様子を感じる場合は、時間を置いて上記の質問を繰り返すとともに、
「今後何か困ったことがあれば、相談してね」という上司としてのメッセージも伝えておきましょう。
*ポイント3 話を聞く(傾聴する)
管理職として部下から相談を受けることがあれば、まずは部下の相談に耳を傾けることに注力しましょう。
管理職として、ついつい部下に助言をしたくなるかもしれませんが、ここはグっと我慢です。
まずは相手の思いや考えていることを聞くことに徹して、部下の思いを受け止め、
相手の立場になって感じてあげてください(これは「傾聴」と呼ばれます)。
【2. ラインケアを進める上での注意点】
管理職がラインケアを進めていく中で、部下の調子が悪くてどう対応すればよいかわからない場合や、
部下に管理職が振り回されるような場合には、管理職も自分の上司や人事・総務部門に早めに相談しましょう。
会社で契約している産業医や保健師などがいれば、相談することは有用です。
くれぐれも、管理職が体調不良者の対応を抱え込み過ぎないことが大切です。
そして、部下の体調が心配であれば、医療機関を受診させることも検討してください。
本人が医療機関への受診を渋っていたとしても、「なんでもなければ
その方が良いのだから、念のために受診相談してみてはどうか」と部下を優しく誘導してあげてください。
また、下記のような社外の相談窓口もありますので、活用してください。
・健康保険組合の相談窓口
・会社で加入している保険会社の相談窓口(各社の契約状況による)
・産業保健総合支援センター
・精神保健福祉センター
・日本産業カウンセラー協会 働く人の悩みホットライン
https://www.counselor.or.jp/consultation/tabid/298/Default.aspx
・いのちの電話 みんなのインターネット相談
https://www.inochinodenwa-net.jp
私自身も産業医として、会社の人事担当者からメールや電話等で、
「体調不良の社員がいるのだが、どうしたらよいか?」といった相談を受ける機会が少なくありません。
今後、ますます在宅勤務が増えてくることが予想されますので、
管理職には今回ご紹介したような「ラインケア」を普段から行い、
管理職も抱え込まないように社員の健康について社内で人事等と連携し、
いざという時の連携先も見つけておくと良いと思います。
以上、管理職による部下への対応(ラインケア)についてご紹介しました。
次回(第4回)は、ラインケアの具体的事例をさらにご紹介して、
在宅勤務で働く皆さんが自分自身で気をつけてほしいこと(セルフケア)について、ご紹介します。
また来月、お会いいたしましょう!
(参考文献)厚生労働省 こころの耳
https://kokoro.mhlw.go.jp/linecare/data/e-learning.pdf
ヘルスデザイン株式会社
坂本宣明 産業医、労働衛生コンサルタント、博士(医学)
https://health-d.co.jp/corporate/
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2.きょうも健やか!
食欲の秋、でも血糖値が心配なあなたへ
「コレが基本! 血糖値を改善する食事の6か条」
(第6回/全12回)
株式会社NHK出版
※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、
社員の皆さまへ「メール」または「文書回覧」の形式で転送できます。
イントラ掲載、印刷等による社外への配布、営利目的での利用、
内容の改変・抜粋、著者・監修者のプロフィールをはずしての転送はできません。
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血糖値を改善するための食事療法には、6つのポイントがあります。
いずれも難しいことではありません。
むしろ、健康的な食事をするうえで当たり前のようなことばかりです。
とはいえ、それを守れていないからこそ血糖値が高くなってきているのですから、
これを機に日頃の食事を見直してみましょう。
1.腹八分目を守る
食事は腹八分目を守り、食べすぎないようにしましょう。
摂取エネルギー量でいうと、一般的に男性は1,600~2,000kcal、女性は1,400~1,800kcalが適切です。
それぞれの体型や日常の運動量にもよるので、以下の計算式で自分に適した摂取エネルギー量を出してみましょう。
1日の適正摂取エネルギー量(kcal)=標準体重(kg)×身体活動量(kcal)
<標準体重(kg)>
身長(m)×身長(m)×22
<身体活動量の目安>
・デスクワークが多いなど軽労作の場合……25~30kcal
・立ち仕事や家事など普通の労作の場合……30~35kcal
・力仕事などの重労作の場合……35kcal~
例えば、身長170cmで普通の労作の場合、標準体重は1.7(m)×1.7(m)×22=63.58kg≒約64kgとなります。
1日の摂取エネルギー量は、64kg×30kcal=1,920kcalとなります。
2.さまざまな食品を食べる
炭水化物や脂質に偏ると、肥満や高血糖になりやすくなります。
ご飯だけ、肉だけ、とならないように、できるだけ多くの食品を食べるように心がけてください。
3.脂質は控えめに
今の日本人は無意識に脂まみれの食事になっています。
揚げ物や洋菓子などの脂質が多い食べ物はできるだけ減らしましょう。
4.食物繊維を多く摂る
食物繊維には炭水化物の分解を緩やかにして、食後の血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
毎日の献立のなかに、野菜、きのこ、海藻など、食物繊維を多く含む食品を積極的に取り入れましょう。
5.1日3食を規則正しく食べる
朝食を抜くと、昼食で一気に食べすぎてしまうことが多く、肥満や血糖値の急上昇につながります。
朝食、昼食、夕食はできるだけ決めた時間に食べるようにしましょう。
6.ゆっくりよくかんで食べる
急いでよくかまずに食べると、満腹を感じるより前に食べすぎてしまいます。
食事はよくかんでゆっくり食べることが、食べすぎや血糖値の上昇を防ぐポイントです。
※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております。
(執筆年月日:2018年4月18日)
上記コラムの無断転載を禁じます。
問合せ先 株式会社NHK出版広告クロスメディア部 03-3780-3320
[監修]河盛隆造 かわもり・りゅうぞう
順天堂大学名誉教授ならびにトロント大学教授
1968年大阪大学医学部卒業。トロント大学医学部、順天堂大学医学部内科学・代謝内分泌学教授などを経て、現職。
専門は糖尿病・代謝内分泌学、動脈硬化学。
糖尿病に関する誤った知識や危険な情報に警鐘を鳴らし、正しい知識の普及に尽力している。
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