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健康経営倶楽部マガジン  ≪2020.4.7 vol.43 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫

2020年4月7日
東京商工会議所
会員交流センター

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          ─健康経営の最新情報が満載!─
健康経営倶楽部マガジン ≪2020.4.7 vol.43 ~コラムで学ぶ健康づくり~≫
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および、健康経営アドバイザー研修にお申込みの方に配信しています。

【4月14日(火) 配信休止のご案内】
4月14日(火)の配信を休止させて頂きます。次回配信は4月28日(火)
を予定しております。


■■■■■■■■■■■■ 東商からのお知らせ ■■■■■■■■■■■■

〇【特設ページ開設】新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている企業
  の皆様へ、支援事業などをご紹介します

感染拡大によって影響を受けている企業の皆様への支援事業をまとめた、特設
ページを開設しました。
経営相談・融資をはじめ、企業の皆様をサポートする「東商の事業」や「国や
東京都等の支援施策」情報を掲載しています。
ぜひご覧ください。(支援事業は、今後も実施が決定次第、随時ご案内してま
いります)

https://www.tokyo-cci.or.jp/covid-19/

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〇企業での感染症対策を支援します!
「職場で始める!感染症対応力向上プロジェクト」のご案内

従業員のリテラシー向上に向けた教材の無料提供や、BCP策定の為のツール提供
など、感染症の脅威から企業を守る為の事前対策について支援に取り組んでお
ります。

⇒詳細・お申込みはこちら
 https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/12/

 【本プロジェクトの問い合わせ先】
   東京商工会議所 ビジネス交流部 会員交流センター
   TEL:03-3283-7670

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≪コラムで学ぶ健康づくり 目次≫◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

健康経営の取り組みの一環として、社員の健康リテラシー向上に活用できるよ
う、職場の中でも簡単に取り組める健康づくりに関する知識等を提供するコラ
ムを掲載しております。

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1.ナッジで従業員の健康活動をそっと後押し
   ~行動デザインで健康経営を次のステップへ~
 「ナッジを健康経営に応用してみよう(2)」
 (第4回/全6回)
               株式会社NTTデータ経営研究所 西口 周

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2.きょうも健やか!
 「特定健診、これは困った。受診率が低い働き盛りの層」
 (第1回/全12回)                            
                            株式会社NHK出版
   ※このコラムは、健康リテラシー向上に向けた情報提供を目的として、
    社員の皆さまへ「メール」または「文書回覧」の形式で転送できます。
    イントラ掲載、印刷等による社外への配布、営利目的での利用、内容
    の改変・抜粋、著者・監修者のプロフィールをはずしての転送はでき
    ません。転送可能な期間は本メルマガ配信後1年間です。

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1.ナッジで従業員の健康活動をそっと後押し
   ~行動デザインで健康経営を次のステップへ~
  「ナッジを健康経営に応用してみよう(2)」
  (第4回/全6回)
               株式会社NTTデータ経営研究所 西口 周
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前回に引き続き、様々な視点での健康経営にナッジを応用する方法をご紹介し
たいと思います。

まずは、人間の心理的な特性である「極端の回避性」を紹介します。
内容と値段が異なる3種類の商品が並んでいる場面では、5割の人は真ん中の
選択肢を選ぶ傾向があると言われています。これは、社員食堂等での定食メニ
ューを提供する際にご飯の量をコントロールする場面で有効に活用できそうで
す。

例えば、ご飯の選択肢として「大盛り」「普通盛り」「小盛り」の3つが選べ
る場面では、普通盛りを選ぶ傾向が高いことを前提に、普通盛りのご飯の量を
少なめに設定しておくことで、社員の糖質摂取量を少なく抑えることが期待で
きます(デフォルト変更)。合わせて、大盛りは選択を迷うほどの量を設定し
ておくことで、普通盛りへ効果的に誘導することが期待できると考えられます。
逆に、サラダ等の野菜摂取を促したい場合は、サラダの普通盛りの量を多めに
設定することが効果的だと思われます。

【「極端の回避性」を活用した社員食堂等での健康施策例 筆者作成】
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/img/mailmagazine_202004_NTTdata_01.png

一方で、選択肢が多すぎる(選択肢過多)と、人間は選ぶことにストレスを感
じて「選択しないことを選択する(=買わない等)」傾向もあるため、選択肢
をデザインする上では選択肢数も意識する必要がありそうです。

また、ビュッフェ形式の食堂では、摂取を促したい野菜やサラダ等の陳列方法
を工夫することもできます。
野菜やサラダを手に取るという行動の前にはその存在を認識してもらう必要が
あります。そこで、目につきやすい場所に陳列することが効果的です(例えば、
目線と同じ高さに配置する等)。挽き肉の隣に意図的にカット野菜パックを陳
列することで、客1人当りのカット野菜売上が6割以上増加したデンマークのス
ーパーマーケットの事例もあります。
近年の研究では、陳列しているメニュー紹介のラベルでは「栄養満点のサラダ」
等、健康重視を謳ったラベルよりも、「究極の炭火焼アスパラ」「●●産のオ
レンジのようなフルーティーなニンジン」等の感性に訴えかけるラベルの方が
選択率があがるという結果もあり(Turnwald BP, et al. Psychol Sci. 2019)、
費用をかけないちょっとした工夫でも健康的な食事を促すことができそうです。

最後に、ナッジを効果的に活用するフレームワークの一つとして英国の行動デ
ザインチームが開発した「EAST(Easy, Attractive, Social, Timelyの頭文字)」
を紹介したいと思います。
これは科学的知見および実証済の結果を基に作られた行動変容アプローチのス
キームを整理したもので、より安価で効果的な施策を実施するためのチェック
リストとして活用することができます。
職場での健康施策にナッジを導入する際には、これらの要素が一部でも満たさ
れているかを確認しながら検討することをお勧めします。

【英国ナッジ専門チーム(BIT)が開発したナッジの活用フレームワーク
「EAST」 筆者作成】
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/img/mailmagazine_202004_NTTdata_02.png

いかがでしたでしょうか。ナッジを用いて健康活動を後押しする方法は、些細
なアイデアを含めて多くあると思います。次回は「ナッジを活用する際のコツ
と注意点」をご紹介します。

株式会社NTTデータ経営研究所 ライフ・バリュー・クリエイションユニット
西口 周 博士(人間健康科学)、理学療法士
https://www.nttdata-strategy.com/

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2.きょうも健やか!
 「特定健診、これは困った。受診率が低い働き盛りの層」
 (第1回/全12回)
                            株式会社NHK出版
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メタボリックシンドロームのある人で40~74歳を対象に、2008年4月にスター
トした「特定健診」。厚生労働省の調査では、年々受診率は上がっているもの
の依然として過半数割れの状態が続いています。

平成26年度特定健診の受診率を事業の運営主体別に見ると、最も高いのが健康
保険組合加入者の72.5%。最低は、自営業者らを対象とした国民健康保険加入
者の35.3%。健康保険組合加入者の受診率と比べ、あまりの低さにがく然とし
ます。なかでも群を抜いて低いのが、40~44歳男性の16.4%と45~49歳男性
の17.8%。国民健康保険加入者は、年齢が低くなるのに比例して特定健診の受
診率が低くなるのが特徴です。

【早期発見と治療のために年1回は健康診断を】

高血圧は、心筋梗塞、心不全や脳卒中などの心臓血管系疾患の原因になります
が、自覚症状がほとんどといっていいほどありません。心臓血管系疾患が発症
すると、息切れ、胸痛、麻痺(まひ)などの症状が起こります。自覚症状が現
われてから受診するのではなく、ふだんから健康診断をきちんと受けてくださ
い。高血圧などの病気を早期に見つけて、心臓血管系疾患の予防に取り組むこ
とが、後半の人生を楽しく過ごすために大切です。

健康診断では、血圧、血糖や脂質の検査以外にもさまざまな検査が行われます。
肝機能や腎機能、腎臓病の重要なサインとなる「たんぱく尿」などもチェック
します。また、身長や体重、白血球や赤血球など血液の成分を調べる検査、胸
部エックス線検査、心電図検査なども併せて行うことが多いので、全身の健康
状態をチェックする絶好の機会です。

健康状態をチェックし、高血圧などの病気や異常を早期発見して早期治療に結
びつけるためにも、年に1回は特定健診や健康診断を受けましょう。

※この記事は、執筆時点での情報に基づき作成しております
(執筆年月日:2018年5月2日)。

[監修]
久代登志男 くしろ・としお
一般財団法人ライフ・プランニング・センター理事長、日野原記念クリニック
(聖路加国際病院連携施設)所長
1973年日本大学医学部卒業。駿河台日本大学病院循環器科助手、日本大学医
学部教授、医学部総合健診センター所長などを経て、2014年より現職。専門
は循環器学、特に高血圧の臨床と循環器疾患の予防。その人にあった血圧コ
ントロールの大切さを提唱する。

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FAX 03-3211-8278