東商の活動
資源・エネルギー部会講演会「水素社会への道―可能性と課題―」(講師:塩沢文明氏)を開催しました
東京商工会議所
産業政策第二部
資源・エネルギー部会(部会長=井手明彦・三菱マテリアル会長)は2月23日、住友化学気候変動対応推進室部長の塩沢文明氏を招き、講演会「水素社会への道―可能性と課題―」を開催しました。昨年12月に燃料電池自動車が発売されるなど、水素社会の構築に向けた取組みが加速する中、非鉄金属や化学品メーカ―の経営者など50人が参加しました。
塩沢氏は、水素の貯蔵や輸送の際の取扱い困難性といった水素エネルギー導入の課題について「エネルギー源として利用するには液化または高圧で圧縮する必要があり、爆発しやすい性質や金属の脆弱性を加速させる点など、問題を克服する必要がある」と解説しました。「水素社会の構築に向けて、化石燃料を大量に消費している発電分野、産業分野への水素エネルギーの導入を図ることが必要だ」と説明しました。
また、液体水素やアンモニアを利用したエネルギーキャリアを提示し、「2030年には年間220億Nm3を供給する水素社会を実現することもできる」と将来の日本のエネルギー環境シナリオを紹介しました。エネファーム(家庭用燃料電池)やFCV(燃料電池自動車)の販売台数が順調に伸びていることに触れながら、「日本の水素エネルギー関連技術は世界最先端、日本経済発展の原動力となり得る」と水素エネルギーの可能性を紹介しました。
東京商工会議所
産業政策第二部
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