東商の活動

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シンポジウム「コンプライアンス経営の進め方~企業行動規範対応チェックシートの活用」を開催しました

2014年9月8日
東京商工会議所
産業政策第一部
講演を行う田中宏司氏

講演を行う田中宏司氏

写真左から大島氏、鈴木氏、河井氏

写真左から大島氏、鈴木氏、河井氏

会場の風景

会場の風景

 経済法規・CSR委員会(委員長=伊藤雅人・オーデリック社長)は9月8日、シンポジウム「コンプライアンス経営の進め方~企業行動規範対応チェックシートの活用」を開催し、138人が参加しました。
 第1部では経営倫理実践研究センター理事の田中宏司氏から、企業行動規範の役割や戦略的コンプライアンス経営に関し、具体的な事例を交えた講演が行われました。田中氏からは、社会から望まれる「誠実な企業」として持続的発展を遂げるには、コンプライアンスを実践し、定着するように、倫理的な企業文化や組織風土の醸成が必要と指摘があり、その上で、「自社の創業の精神や社是・社訓・経営理念に基づき、企業行動規範やチェックシートを参考に、独自の行動規範を策定すべき」との説明がありました。
 引き続き行われた第2部では田中氏をモデレーターに、企業経営層の3人のパネリストがコンプライアンス経営の実践についてディスカッションが行われました。
 千疋屋総本店社長の大島博氏からは、価値観の徹底した共有に向けたブランドブックの活用について紹介があり、その上で「社員の意識の向上が重要で、経営者は会社の価値観や目標を明確にし、率先して実行することが重要」との指摘がありました。
 また、オーデリック取締役の河井隆氏からは、コンプライアンスマニュアルや人事制度などを通じた組織の活性化を紹介した上で、「会社と社員の信頼関係がないとどのような仕組も機能しない。まず、相互に約束を必ず守ることが重要」との発言がありました。
 さらに、太成倉庫社長の鈴木篤氏からは、経営方針として地域貢献を重視し、区との災害時防災協定の締結、教育支援活動などの取り組みや、60年前から全社員集会で社訓の浸透を図っていることを紹介があり、「コンプライアンス経営には手間も費用も掛かるが、経営者が率先することで、社員にも顧客にも伝わり、経営に必ずプラスになる」との発言がありました。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
産業政策第一部
担当 徳永、馬目
TEL 03-3283-7628