東京商工会議所中央支部は3月15日、中央区老舗企業塾事業（※）の活動の一環として、「第7回老舗企業塾サロン　ホテルかずさやの歴史と経営、ホテル業界の課題と未来　株式会社上總屋旅館　工藤社長講演会＆経営者交流会」と題した講演・交流会を開催し、経営者や経営幹部など30名が参加しました。

　講演会では、創業126年の株式会社上總屋旅館の歴史と併せて、江戸時代に鎖国下の日本において、オランダ人一行の江戸での宿泊所が日本橋本町に設けられていたお話や、江戸の三大俳人である松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶が日本橋に居を構え活動をしていた話など、日本橋のもつ歴史性についてもお話をいただきました。

　また、ホテル業界の現状として、外国人観光客の国ごとの消費特性等を示した統計資料等をもとに、宿泊業界の現状や2020年東京五輪・パラリンピックを見据えた今後の課題などについてもご説明いただきました。
　

　その後、講師や老舗企業塾運営委員会の委員を交え、グループごとの名刺交換会や、自由に歓談する懇親会も開催され、穏やかな雰囲気の中で交流を深める参加者の姿が見られました。

　参加者からは、「区内に事業所を構えているが日本橋の歴史で知らないことも多く貴重なお話であった」「宿泊業界の現状を知り、今後の商機について改めて考えるきっかけとなった」などの意見が聞かれました。

　中央支部では、今後も老舗企業との講演・交流会を開催する予定です。最新の情報は東商イベントカレンダーもしくは中央支部ホームページにてお知らせします。