株式会社SND(本社:品川区戸越、社長:小野 幹夫)は、ダイヤモンドダイス・ダイヤモンド工具などの製造・販売を行う製造業です。主力のダイヤモンドダイスは、世界で一番硬い素材とされているダイヤモンドを使って、線材料をダイスの穴に通しながら伸線する(ワイヤーや線を伸ばす)伸線機の部品として様々なメーカーで導入されています。

デジタル人材育成の取り組み

 2016年に、同社の社長に就任した小野氏は、自社従業員の仕事範囲が固定化していることを課題としてとらえました。従業員1人1人の仕事の幅を広げ、今までと違うことを経験することが従業員自身の力を伸ばすきっかけになると考え、そのキーは「デジタルシフト・DX」だと思っていたところ、2022年、取引先のグループ会社が提供するデジタル人材育成サービスの紹介を受け、前述の背景や社会的なデジタル化の潮流、電子帳簿保存法への対応の必要性なども踏まえて同サービスの導入を決めました。導入にあたっては、東京都の「DXリスキリング導入補助金」を活用し、コスト負担を通常の半額程度に抑えました。
 元々デジタルやITに興味があった営業と業務の従業員2名(ともに40代)が2023年5月〜2024年3月の期間でオンラインデジタル人材教育サービスを利用し、デジタルの基礎知識、デジタルを活用した業務改善を学んでいます。他の業務も行いながら進めるため、平日の業務時間内に少しずつ学んでいます。

今後の展望

 小規模な工場ということもあり、今までは、原価計算や生産管理のあり方が曖昧だったところもあったとのことですが、今回のデジタル人材育成をきっかけに、バックオフィスの業務効率化はもちろんのこと、1つの仕事ごとでどれくらいの付加価値を生み出しているのかという数値・データを見える化を行いたいといいます。将来的には受講した2名が中心となって、自律的にデジタルを活用した業務改善をしていくことを今後の展望として掲げています。



小野社長




ぴったりDXのTOPページは こちら