東商の活動

東商の活動 イメージ画像

~インフラツーリズム~「八ッ場ダム・碓氷峠鉄道施設・下久保ダム」視察会を実施しました

2016年11月11日
東京商工会議所
地域振興部
ダムでの全体写真と人気のダムカード(上:八ッ場ダム、下:下久保ダム)

ダムでの全体写真と人気のダムカード(上:八ッ場ダム、下:下久保ダム)

建設中の八ッ場ダム視察の様子

建設中の八ッ場ダム視察の様子

碓氷峠鉄道施設(上)と下久保ダム(下)視察の様子

碓氷峠鉄道施設(上)と下久保ダム(下)視察の様子

 東京商工会議所 建設・不動産部会は、11月10日~11日の1泊2日間で、八ッ場ダム、碓氷峠鉄道施設(めがね橋)、下久保ダムなどのインフラ視察会を実施し、総勢22名が参加しました。

 本視察会は、異常気象による災害や今年の夏の渇水による取水制限などにより、治水や利水面で改めてダムの役割が見直されていることや、ダムや橋などを観光資源として活用する「インフラツーリズム」も最近広がりつつあることから、建設、防災・減災、観光の視点で実際に現地を見聞きすることを目的に実施いたしました。

 まず最初に、群馬県吾妻郡長野原町に平成31年度に完成予定で現在建設中の「八ッ場ダム」を国交省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所職員の案内のもと見学しました。セメントやコンクリートの材料となる原石山・骨材プラントヤードを今回特別にご案内いただいた他、ダムサイトの掘削現場やコンクリート打設現場を解説いただきました。
 八ッ場ダムは、①洪水調節、②流水の機能維持、③都市用水の供給、④発電を目的として建設されており、完成すれば流域面積では利根川水系ダムで1位となり、今年の夏の取水制限も回避する事が出来たと伺いました。

 2日目は、群馬県安中市碓氷峠のアプト式鉄道時代の廃線敷を利用した遊歩道を散策しました。遊歩道にある「めがね橋」は、煉瓦作りアーチ橋として国内最大で、重機のない時代に明治24年からわずか1年9か月間で完成させた当時の建設力と、渋沢栄一が設立に関わった深谷産の煉瓦が使われていると伺い、渋沢栄一の偉大さを改めて感じました。

 最後に、群馬県と埼玉県の県境にある「下久保ダム」を(独)水資源機構下久保ダム管理所の職員に解説をいただき見学をしました。カスリーン台風の被害を受けた利根川流域の洪水を防ぐことと、東京都などの都市用水の供給を目的として昭和44年に建設されたダムで、全国でも珍しいL字型のダムであり、堤頂長の長さは605mとコンクリートダムでは全国一を誇ります。
 特に今年の夏の渇水時に下久保ダムが、首都圏に対して果たした役割などを詳しく解説していただきました。

 参加者からは、「ダム建設現場を、間近で見る事は、なかなか出来ないので、非常に貴重な経験が出来た。」
「いくつかの違ったインフラ施設を楽しみながら見て学べ、とても充実した内容だった」などの声が聞かれました。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
地域振興部
担当 杉崎・矢吹・寺居
TEL 3283-7621
FAX 3283-7633