文京支部は11月27日、「出没！アド街ック天国」などでお馴染みの山田五郎氏を講師に招き、講演会「東京の魅力は“坂”にある～文京区にみる東京の構造と可能性～」を開催しました。264人が詰めかけ、ユーモアあふれる山田氏の話に熱心に耳を傾けていました。
　山田氏は東京の高低差地図を示しながら、「一般的なまちの構造は高い所（山の手）と低い所（下町）で二分されているが、東京の特に山手線の内側は坂が多く、高い所と低い所が混在している」と解説。「坂の上が住宅地、下に商工業者、斜面に寺院や大名庭園など入り組んでいるのが東京の特徴であり、人の交流により江戸文化が生まれた」と坂の多い街が生んだ雑多性が東京の活力の源であるとの見方を示しました。また、近年の再開発で街の特徴が薄れて雑多性がなくなることに懸念をしているとした上で、「無駄に思われる場所や古い建物などを守っていくことが必要だ」と述べました。