東商千代田支部会員交流委員会では、「東北支援視察会 盛岡・雫石・釜石」を実施し、26名の方々にご参加いただきました。
　２日間にわたる岩手県視察会は、快晴に恵まれ、初日に訪れた「もりおか歴史文化館」では、盛岡城や伝統ある南部藩、「チャグチャグ馬コ」で知られる３大祭りの昔と今の説明を受けました。次に訪れた岩手山南麓にある小岩井農場は、９００万坪におよぶ広大な農林を持つ畜産企業で、場内をバスで移動しながら説明を受けました。酪農、乳製品、種鶏事業、山林事業等、自然や環境への多角度からの配慮は創業以来１２３年の企業理念のようです。次に「都南つどいの森」を訪れ、日本一の生産量を誇る岩手木炭の伝統的な製法と厳しい品質管理は、競争激化の中、譲れないブランドバリューなのでしょう。
　２日目最初の視察先室浜漁場では、東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた牡蠣棚の再生を海上から見学、その幾多の苦難を乗り越えた成果を垣間見ました。その後、釜石市役所を訪れ、野田武則市長と懇談、釜石市復興にかける積極的な対策、またかつての東北の代表的な産業都市復帰への取り組みを拝聴しました。最後に訪れた新日鐵住金釜石製鐵所は、海岸端という地理的要因で震災は多大であったにもかかわらず、多産業に不可欠な鉄の生産にいち早く復帰、また、県下の膨大な山林残材を燃料の一部とした火力発電で、地域社会に貢献されています。この２日間、意義ある視察会とでした。


＜実施概要＞
日　　時：平成26年9月26日(金)～27日（土）
会　　場：盛岡・雫石・釜石
参加者数：26名