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平成21年 事業承継問題に関するアンケート調査の結果について  

2010年3月31日
東京商工会議所

  東京商工会議所荒川支部(竹内一会長:壮光舎印刷㈱代表取締役社長)はこのほど「平成21年 事業承継問題に関するアンケート調査」を公表した。調査期間は平成21年11月1日から20日まで、東商荒川支部会員及び荒川区内の各工業会会員とその他事業者(1,563)を対象に郵送にて実施、回答数は211事業所(回収率13.5%)。調査結果のポイントは以下のとおり。

【 調査概要】

1.事業・会社の魅力に課題が「ある」事業所は8割

事業承継について悩みが「ある」(42.7%)と回答した事業所のうち、事業・会社の魅力について課題が「ある」と回答した事業所は80.0%で、多くの事業所が事業・会社の魅力に関する課題を認識していることが分かった。課題の内容について聞いたところ、第1位は「事業の収益性」、第2位は「人材」、第3位は「市場の成熟度」であった。

2.後継者が「いない」事業所では、約5割が将来「廃業」を予定している

事業承継について悩みが「ある」(42.7%)と回答した事業所のうち、後継者問題について悩みが「ある」と回答した事業所は77.8%であった。そのうち、後継者が「いない」と回答した事業所(45.7%)に対し、会社の将来の予定を聞いたところ、「廃業」すると回答した事業所は約5割で、後継者のいない事業所の約半数が「廃業」を予定していることが明らかになった。後継者の不在は、事業所の廃業につながることが読み取れる。

3.後継者が「いる」事業所でも、後継者問題に関する悩みが「ある」事業所は5割超

事業承継について悩みが「ある」(42.7%)と回答した事業所のうち、後継者問題について悩みが「ある」と回答した事業所は77.8%であった。そのうち、後継者が「いる」と回答した事業所は54.3%にも上り、後継者がいる事業所でも半数以上が後継者問題について悩んでいることが明らかとなった。問題の内容として最も多かった回答は「知識・経験不足」であった。

4.事業承継に関する悩みが「ある」経営者は50代が最も多い

事業承継について悩みが「ある」との回答は42.7%であった。年代別にみると、最も多かったのは50代(53.7%)で、次いで60代と70代(42.5%)、40代(33.3%)と続く。悩みが「ない」とする事業所は、60代(54.8%)、70代(57.5%)、80代(71.4%)と経営者の年齢が上がるにしたがい増加していることが判明した。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
荒川支部
担当 西薗・菊地
TEL 03-3803-0538