東商の活動

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セミナー 「新しい事業に使える様々な公的支援制度 活用の実際」を開催

2014年6月12日
東京商工会議所
ビジネスサポートデスク(東京西)
木本硝子株式会社の木本誠一社長

木本硝子株式会社の木本誠一社長

中小企業診断士 秋島一雄氏

中小企業診断士 秋島一雄氏

ビジネスサポートデスク(東京西)事務局より、支援策を解説

ビジネスサポートデスク(東京西)事務局より、支援策を解説

 東京商工会議所ビジネスサポートデスク(東京西)は6月12日、木本硝子株式会社の木本誠一社長と同社の支援を実施した専門家を講師に招き、「新しい事業に使える様々な公的支援制度 活用の実際」と題したセミナーを開催し、60名の参加がありました。

 木本社長からは、江戸切子をはじめとするガラス食器専門問屋を先代から引き継いで以来、市場縮小を受け、“少しでもマーケットを拡げる”ことを常に意識して、新規事業に取り組みながら構造改革を行い、現在のデザイナーとの提携で開発した世界初の黒の江戸切子などオリジナル商品をもつガラス食器専門のプロデューサーに至った経緯を説明したうえで、新しい事業展開に際し活用した公的支援施策、補助金・助成金制度の活用事例とポイントについて実体験の紹介がありました。
 「一人ではできないことを行ううえで、公的支援は有効」とし、助成金等の申請に際しては、①行政等の施策の意図・目的を理解すること、②自社やマーケットの現状分析を行うこと、③今後の展開・方策の具体的イメージを持つこと、④今後の展開にあたって自社に足りないものを把握しつつ、その解決方法を検討しておくこと等が重要であると、これまでの経験に基づく分析がありました。
 また、専門家との相談は、「成功事例を学ぶというより、失敗しにくい方法を考え合う機会」になってきたとの話があり、「自社のことを包み隠さずに支援機関に話して相談するだけでも、自分の中で考えがまとまる」という経営相談をすることの副次的な効果も示されました。

 第二部では中小企業診断士の秋島一雄氏からは、「経営変革アシストプログラム」をはじめとする専門家による公的支援施策、専門家との相談を中小企業の事業展開にうまく活用するうえでの方法について説明がありました。
 同じく中小企業診断士の松本圭介氏より、木本硝子株式会社の支援にあたった事例をもとに、専門家と事業者の付き合い方や、補助金・助成金を申請するうえでのポイントを解説しました。

 参加者からは、「実際に経営革新に取り組んでいる経営者の話は説得力があった」、「支援施策を使う側と、支援する側のそれぞれの立場からの意見が聞けて参考になった」などの声が挙がりました。

 ビジネスサポートデスク(東京西)では、中小企業の多様化・複雑化する経営課題に対応するため、新宿区・中野区・杉並区・練馬区の中小企業の皆様を対象に東京商工会議所の経営支援メニューを総合的に案内しています。セミナーのほか、中小企業の様々な経営課題について訪問による無料相談や、各種専門家による定期的な窓口相談により解決を支援しています。
 ご利用の際には事前にご予約が必要となりますので、お気軽にお電話ください。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

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ビジネスサポートデスク(東京西)
TEL 03-6279-0761