東京商工会議所（小林健会頭）は、この度、「職場で始める！感染症対応力向上プロジェクト（下記１．参照）」において、インバウンド・アウトバウンド、麻しん（はしか）に関する感染症対策を追加するなど、海外との交流増加を見据えたリニューアルを行いました。

　3年以上に及ぶ新型コロナウイルスの対応は、本年５月、感染症法上の位置付けが「５類」へ変更されたことで、１つの節目を迎えました。一方で、新型コロナウイルス以外にも風しん、麻しんなど、様々な感染症の発生が確認されており、感染症が職場内で拡がることによって業務に支障が出る可能性が考えられます。このため、平常時に「もしも」を想定した職場の感染症対策を推進するため、当所では同プロジェクトを2015年より実施しています。プロジェクトでは、４つのコースを用意しており、手軽に自社の環境整備に取り組めるStep1「プレコース」から、従業員研修、BCP作成等にまで挑戦するStep2「コースⅠ～Ⅲ」まで幅広く展開しています（下記１．参照）。

　今回のリニューアルでは「プレコース（環境整備）」において、「感染症対策チェックシート」に、新たに「【番外編】インバウンド・アウトバウンドにおける感染症対策」の項目を設けました。こちらの項目は、昨今の海外渡航再開の状況を鑑み、渡航前・渡航中・帰国後における、各シーンでの職場の感染症対策での注意すべき点について、ポイントを絞ってまとめた内容となっています。また「コースⅠ」には、海外から持ち込まれることの多い麻しんに関する設問も追加しました。（下記１．参照）

　併せて、当プロジェクトの事業説明を兼ねた企業の感染症対策やメンタルヘルス対策にも役立つ講演動画を、全５回にわたり、９月以降順次、無料にてオンライン配信いたします（下記２．参照）。社内研修の一環としてもご活用いただけますので、職場における感染症対策にぜひご活用ください。

　今後も東京商工会議所は当プロジェクトを通じて、企業の感染症対策を支援してまいります。