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2005年度 新入社員の意識調査結果について

2005年4月22日
東京商工会議所
人材・能力開発部 研修センター

東京商工会議所(山口信夫会頭)は、4月4日から8日に開催した「新入社員研修」に参加した中堅・中小企業345社の新入社員835名を対象に行った意識調査結果をまとめた(有効回答826名、98.9%)。
 この調査は、当所が毎年実施しているもので、企業の新卒者の採用意欲に回復傾向が見られるものの、依然として厳しい競争の就職戦線を体験してきた新入社員の就職・仕事・生活観などを聞いた。調査結果の主な点は次のとおり。

【 調査概要】

○会社で働く目的は、「社会人としての自立」がトップで、以下順に「収入の確保」「自己キャリアの開発」「夢の実現」となっており、社会・会社への貢献よりも自己実現を図りたいと考える人が多い。特に、大学院卒の人は、専門性を活かして興味ある分野の仕事をしたいと希望している。

○仕事やプライベートでの興味・関心は、「仕事がうまくできるか」「上司・先輩との人間関係」の順に多く、職場での「仕事」「人間関係」への不安を持っていることが顕著に表れている。「能力アップなど自分のキャリア形成」については高学歴者ほどその傾向が強い。

○仕事をする上で身につけたい能力は、多い順に「対人対応力」「コミュニケーション能力」「創造力」「決断力」となっている。特に、「コミュニケーション能力」は昨年に比べ増加しており、人との意思疎通が苦手だと考える人が一段と多くなっている。

○理想の社長を有名人から選ぶと、「堀江貴文」がトップ。第2位は「星野仙一」、第3位は「北野武」で、選んだ理由としては、「強力なリーダーシップ・行動力」「独創性・先見性」などを挙げた人が多く、社員を自ら統率し新規事業などに積極的に取り組む活動的な経営者像を思い描いている。

○ライブドアによるニッポン放送株の買い集めについては、ライブドアとフジテレビ両社のどちらかを支持するというよりも、「事業提携の可能性の模索」や「企業買収への法整備やルールづくりの必要性」を指摘する人が多かった。

○政治・社会の出来事については、「地震などの防災対策」「景気・経済の動向」「凶悪犯罪の多発」などの順で関心が高く、小泉首相が推進する「郵政民営化」については、15項目ある選択肢のなかで第13位と関心が低かった。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
人材・能力開発部研修センター
TEL 03-3283-7652