小髙莫大小工業株式会社(江東区猿江、代表:小高 集)は、襟や袖、裾等に使用されるリブニットを専門に取り扱う製造業です。1948年の創業以来、都内自社工場で高品質・小ロット・短納期のリブニットを生産しています。
 また、オレンジトーキョー株式会社(本社:江東区猿江、代表:小高 集)では、莫大小(メリヤス)を利用した布草履ブランド「MERI」をはじめとするオリジナルブランドを展開し、両国の直営店やオンラインショップを通じて国内外のファンを獲得しています。


両国にある直営店「MERIKOTI」


生産能力把握のためノーコードでアプリ開発

 売上拡大のため、生産効率を上げる方法を模索していたという小高社長。その第一歩として、「どの編み機が一日当たりどのくらいの量の生地を編んだのか」生産能力を把握すべく、データを積み上げるための仕組みづくりに着手しました。日々の数値を把握するため、生産現場でも手元のスマートフォンですぐに入力できる利便性を重視し、アプリという形式を選択しました。
 アプリの開発にはプログラミング不要(ノーコード)開発ツール「Adalo(アダロ)」を選択。小高社長と2名の若手社員が担当となり、株式会社セラピア(本社:墨田区向島、デジタル人材育成支援等を展開)のサポートのもと、2カ月間研修を受けてアプリ開発に取り組みました。簡単なアプリ開発から進めるうち、「ノーコードでもここまでできるんだと驚きました」と小高社長は振り返ります。

 研修を経て開発した「編み機の生産管理アプリ」では、作業を終えたら編み上がった生地のメートル数を入力。編み機毎の生産能力が分かるようになりました。また、どの機械でどの品番の生地を編んでいるか把握し、“どの機械でも編める定番商品は汎用機を優先的に使おう、特定の編み機でないと対応できない受注に備えてこの機械は空けておこう”といったように、生産計画を立てる際の参考にもなっています。「今まではとりあえず空いている機械を使ってしまっていましたが、より効率的な生産計画を立てるのにアプリが役に立つ」と小高社長は言います。
 また、編みたい生地の品番やメートル数を入力すると必要な材料の量や所要時間の目安を表示してくれたり、在庫品番の一覧がアプリ上で確認できたりと、生産現場での使いやすさを意識した設計をすることで、作業効率アップにつながっています。 

アプリで機械ごとの生産実績を確認

国内外の販路拡大のためSNSを強化

 また、顧客獲得に向けたSNS活用にも力を入れています。
 コロナ禍に直営店の売上が立たなくなったことからECサイト運営に注力し始めましたが、商品の魅力を最大限に伝えるべく、ECサイトやSNSで使用する写真撮影をプロに依頼しビジュアル面を重視。取り組みが功を奏し、過去最高の売上を記録するなど成果が表れています。また、SNSでの発信内容には英語の説明文を併記することで、海外ファンの取り込みも図っています。
 最近は動画(Instagramのリール機能等)も活用するなど積極的に取り組む小高社長ですが、「SNS運用は人海戦術のため、社員皆が発信できるよう働きかけて取り組むのがポイント」だと言います。社員一丸となり、InstagramやFacebook、LINEなど複数ツールを連携し運用しています。

社員一丸となった取り組みが重要

 布草履のワークショップなど新たな取り組みを続ける小高社長。「困った時には、どうするかを社員皆で話し合って決めるのが昔からのやり方。社長だけが考えるのではなく、皆で『これをやろう!』と方向を一にするのが大切だと思います」と話してくれました。

訪日外国人観光客からも評判のワークショップ



代表取締役 小高 集 氏




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