事業承継事例

根本特殊化学株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役社長 根本 美恵子)は、ルミノーバ®を始めとする蓄光・夜光顔料や蛍光体等の製品を開発・製造する化学メーカーです。

根本 美恵子 社長




情報システム室(現:DX推進室)の設置にあわせIT導入

2019年6月に社内の情報システムを強化していくことを目的に、情報システム委員会という組織に代えて情報システム室(現:DX推進室)を設置。専属社員を配置。これを機に、守りのIT活用として、PC機材の更新強化(ノートパソコン)、海外を含む9拠点とのMicrosoft Teams(コミュニケーションツール)の利用推進を行いました。


新型コロナウイルスの感染拡大を機にIT活用を加速

情報システム室の設置から8カ月経ったところで、新型コロナウイルスが流行し、社員の安全を最優先するために2020年2月下旬からテレワークをスタートさせました。

元々、営業担当を中心にノートパソコンやモバイル通信機材の購入等を行い、VPNクライアントソフト(仮想的な専用網を設置し安全にデータをやり取りする通信ソフト)も利用していたため、テレワークの移行はスムーズに行うことができました。

テレワーク導入時に足りない機器を追加で購入しようとしたところ品薄で購入できなかったため、もし新型コロナウイルスが感染拡大してからテレワークの基盤整備を始めていたらもっとテレワークの導入は遅くなっていたと思われます。

コロナ禍で非接触が求められる中、ショールームに訪れる顧客が減ったため、専門業者と連携し、ショールームを紹介する動画を制作。YouTubeチャンネルも開設し、創立75周年で制作した動画等もあわせ、アップロードし、営業社員が顧客に紹介したり、メールの署名欄にYouTubeのアドレスを記載するなど、オンライン会議システムの活用だけではなく、コロナ禍での新しい営業スタイルを模索しています。
あわせて、2021年初頭には自社ホームページをリニューアルし、スマホ・タブレット端末での表示に対応するとともに、見やすさを重視したデザイン・レイアウトに変更しました。

守りのIT活用も積極的に行う

業務効率化を目的とした守りのIT活用も積極的に行っており、「Microsoft 365」(Word、Excel等のOfficeソフトとクラウドサービスのセット)を活用することで、SharePointでのファイル共有、Teamsでのオンライン会議・打合せなどを行っています。導入コストや教育コストを減らす観点から、極力導入するITツールを減らすようにしており、新たにIT導入を行う際には既に導入しているツールで解決できないか検討するようにしています。

その一例として、平塚事業所・R&Dセンターでは、発注から発送までその注文ごとの“工程を見える化”するためにITツールの導入を考えていましたが、既に導入している「Microsoft 365」の機能の一つであるMicrosoft Planner(タスク管理ツール)を活用し、工程を大きな液晶モニターに表示することで、“工程の見える化”を達成しました。

これにより、今までは本社から工場に電話をかけて問い合わせていたものが、本社でもリアルタイムで確認できるようになりました。また、シャチハタクラウドを導入し、各部門での契約は電子化したほか、社内の稟議も同システムで行い業務効率化を達成しています。

Microsoft Planner(タスク管理ツール)を活用した”工程の見える化”


内部でのIT人材の育成が課題

同社のIT活用推進には、IT知識も兼ね備え、自社の経営課題・業務課題を把握しつつ、ITを活用しその解決を提案できる人材が必要であり、実際そういった人材が同社のIT活用の旗振り役となっており、今後の継続的な育成が課題とのことです。


デジタルシフトを考える経営者へのメッセージ

同社の社長の根本 美恵子氏は、企業のIT活用について次のように語ります。

「企業のIT活用には、まずは経営者がIT活用に対して強い意識・関心を持ったうえで、専門の部署を設置したり、IT活用の戦略を打ち立てるなど社員に対して強いメッセージを発することが重要です。そのうえで、社内のIT人材の確保・育成に取り組み、IT導入の旗振り役となる人材がIT導入を主導していくことが、企業のIT活用の近道になるのではないでしょうか。」




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