東京商工会議所 観光・まちづくり委員会（委員長＝佐々木隆副会頭・ジェイティービー相談役）とビジネス・会員交流委員会（委員長＝池田朝彦・東京レジャー株式会社会長）との共催で12月3日～4日に、石川県（金沢・輪島）視察会を開催しました。
　本視察会は、北陸新幹線開業に伴い多くの観光客・旅行者を集めている石川県（金沢・輪島）を訪問し、意見交換や現地視察を通じて観光先進地域（金沢）の取組みや今後の課題などを学ぶことを目的として実施したもので、両委員会総勢18名が参加しました。

　現地では、金沢商工会議所（蚊谷副会頭、浅田常議員ほか）との意見交換会を開催し、「北陸新幹線開業以来、想定を超える賑わい」「経済効果を観光業のみならず全業種に拡げるとともに、石川県全域まで波及させたい」「金沢は40年にわたってまちづくりに取り組み、独自の文化を大事にしてきた」等の発表がありました。
　一方で、観光客の急速な増大に「宿泊施設が不足している」「ホテル・飲食業のサービス品質の向上が課題」「来年度以降も集客を維持できる保証がなく、人手不足の解消や設備投資に踏み切ることができない」等の意見もありました。
　そして、中長期的な視点では、一度訪れた旅行者がリピーターになってもらうことが極めて重要であることから「まちあるき観光に適したインフラ・標示類の整備、おもてなし人材の育成など会議所としても継続して取り組んでいきたい」といった説明もありました。

　市内視察では、金沢商工会議所事務局のご案内で、「金沢城・玉泉院丸庭園」「金銀箔工芸さくだ・ひがし茶屋街」「やちや酒造」を見学するとともに、２日目は輪島まで移動し、「輪島朝市」「輪島キリコ会館」を訪れました。