東京商工会議所工業部会は、1月27日に講演会「2015年の経済展望」を開催し、工業部会所属議員、会員の121人が参加しました。

講師の日本銀行調査統計局参事役の石井正信氏は、輸出・設備投資、消費の回復に向けて、賃金と物価の好循環の実現、持続的な経済成長の４点から、2015年の経済について各種指標を用い、解り易く説明しました。

中小企業の収益については、小規模・零細企業を中心に厳しい状況にある企業が少なくないが、最近は、全体としては緩やかながらも改善傾向をたどっているとし、2014年度は、消費税率引き上げ後の需要面における弱めの動きや円安等に伴うコスト負担の増加等から、業種や企業間でのばらつきも広がっていると分析。「特定分野での技術力や開発・企画力」、「機動力」、「地域密着」といった中小企業としての強みを活かし、地域活性化につなげていくため、金融機関や自治体等で支援機能を一段と強化し、経済の発展につなげていきたいと締めくくりました。

今後も工業部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。