政策提言・要望

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わが国と東京における観光振興に関する意見について

2018年4月12日
東京商工会議所
地域振興部

 東京商工会議所(三村明夫会頭)は、本日開催の第705回常議員会において、観光委員会(委員長:佐々木隆副会頭・JTB相談役)がとりまとめた標記意見書を別紙の通り決議しましたのでお知らせします。

 政府の「明日の日本を支える観光ビジョン」の着実な実行に向け、特に重点的に推進すべき施策、ならびに東京2020大会等の国際的イベントを見据え観光振興の視点から取組を加速すべき事項について、4つの柱で意見をまとめました。とりわけ、稼ぐ力を高めるために、地域・中小企業にとってのインバウンド需要獲得に向けた取組の強化が必要としているほか、訪日リピーターを獲得するために、観光資源の磨き上げや新たな観光需要の創出が必要と意見しています。

 今後、政府をはじめ関係各方面に提出し、意見内容の実現に向けた働きかけを行ってまいります。

【意見項目(抜粋)】

1.わが国における観光の基幹産業化に向けた取組の加速
 ① 地域・中小企業の観光需要獲得に向けた取組の強化
  (多言語対応・マーケティング、決済環境、免税制度拡充後の円滑導入 等)
 ② 観光関連産業の生産性向上と人手不足解消に向けた支援の拡充
  (ICT等の利活用、多様な人材の活躍促進)
 ③ 多様な国・地域からの誘客拡大に向けた訪日プロモーションの強化
  (欧米豪など富裕層に対する訪日旅行のブランド化 等)
 ④ ビジネス需要拡大と地域活性化に向けたMICEの更なる促進
  (MICE施設の機能強化、ユニークベニューの充実と柔軟な運用)
 ⑤ 国内観光の活性化に向けた戦略的取組の推進
  (体験・テーマ型観光等による旅行需要の喚起、若者の旅行経験の促進)
 ⑥ 観光統計の整備によるデジタルマーケティング強化

2.魅力ある持続可能な観光地域創造に向けた取組の強化
 ① 公的インフラを活用した観光拠点の整備
  (水辺空間の賑わい創出と舟運活性化、都市公園の整備推進)
 ② 文化芸術・食に着目した観光資源の活用
  (歴史的建築物の活用・発信、文化財・伝統工芸の保存と活用の促進、文化芸術拠点の形成、食文化の更なる活用、ナイトタイム需要の創出)
 ③ まちあるきを満喫できる景観の整備促進
  (無電柱化の推進、歩行者空間等の街路空間整備の推進)
 ④ 長期滞在の促進に向けた日本各地の連携強化
  (広域観光周遊ルートの改善、地域間連携の促進、東北・九州の観光復興)
 ⑤ 観光先進国の実現に向けた推進体制の更なる強化
  (関係省庁の連携強化、日本版DMOの形成促進、観光振興に資する財源の活用)

3.誰もが快適に過ごせる受入環境整備
 ① 首都圏空港・東京港等インフラの整備促進
  (空港容量拡大、都心と首都圏空港間のアクセス改善、国際線ネットワーク拡充、大型クルーズ受入環境整備、貸切バス駐車場の確保促進、二次交通の充実)
 ② 円滑な訪日滞在を可能とする環境整備の促進
  (多言語対応の強化、観光案内所のコンシェルジュ機能強化、通信環境の整備)
 ③ 観光危機管理体制の強化
  (自然災害・テロ等の緊急・災害対応の強化、防災対策の推進)
 ④ 観光促進に向けた休暇の分散化・長期化の推進
  (地域の実情を考慮した休暇分散化の推進、ハッピーマンデーの維持)
 ⑤ 良質な訪日旅行の推進
  (ランドオペレーターの適正な管理・監督、健全な民泊の推進、訪日旅行者に対するマナー啓発)
 ⑥ アクセシブル・ツーリズムの充実
  (バリアフリー化やユニバーサルデザインの普及促進)

  東京2020大会等に向け観光振興の観点から取組を加速すべき事項
 ① 多様化する観光客ニーズへの対応        
 ② ハード・ソフト両面のユニバーサルデザイン推進
 ③ 快適な訪日滞在に向けたおもてなし機運の醸成  
 ④ ボランティア活動の推進
 ⑤ 大規模災害・テロ等治安対策の強化       
 ⑥ 文化プログラムの推進

わが国と東京における観光振興に関する意見

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
地域振興部
担当 小島・岩澤
TEL 03-3283-7658