資源・エネルギー部会（＝部会長 広瀬道明・東京ガス株式会社 取締役会長）は、７月３日（水）～７月７日（日）に「ブルネイ産業視察会」を開催しました。資源・エネルギー部会員を中心に16名が参加しました。
　１日目、成田空港からブルネイ国バンダル・スリ・ブガワンまでは直行便が週４便就航しており、約５時間半の飛行時間です。現地到着後、三菱商事ブルネイ事務所長藤原様のお宅で、ブルネイに関する情報交換会・結団式を開催しました。
　２日目は、在ブルネイ日本国大使館の支援のもと、ブルネイ国アミン・リュー首相府大臣兼第二財務・経済大臣、マナフ・ブルネイ経済開発委員会CEO代行と面談、情報交換を行ったほか，ゾルキフリー・エネルギー人材産業省次官およびダルサラーム・エンタープライズ並びにブルネイ商工会関係者と意見交換を行いました。その後、油井管螺子切り加工を行うVAM社、アスタキサンチンの生産を行うMCバイオテック社を訪問しました。
　３日目は、ブルネイLNG社の工場見学のほか、日本の水素製造の実証実験準備を進めるAHEAD（国際間水素サプライチェーン実証事業）、外国投資によるエビ養殖・海産物加工のGorden Corporationを訪問し、視察・意見交換を行いました。また、現地に進出している日本企業８社と、在ブルネイ日本国大使館で情報交換会を実施しました。
　４日目は、ブルネイ国の自然や水上集落等を観光し、更にブルネイ事情を探索した後、深夜便で帰路につき７日未明に帰国しました。

　今回の視察会では、ブルネイ国政府から日本企業や日本企業のもつ技術、投資の誘致について非常に積極的なアピールがありました。また、現地企業の視察や情報交換を通じて、参加者からは「すぐに具体的なビジネスの計画書を提出したい」、「ブルネイ政府側から具体のオファーがあったので話を前に進めたい」など、今後のビジネスに発展する動きが見られました。
　東南アジアの中央に位置するブルネイは、政情は安定し、台風・地震の影響もありません。成長著しいアセアン諸国において、ブルネイでのビジネスの可能性や豊富な自然など観光地としての魅力、そして日本との物理的・心理的距離の近さを感じさせる、大変有意義な視察会となりました。