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勇気ある経営大賞

受賞企業紹介

※企業概要は受賞当時(2018年)の内容です。

第16回 特別賞

株式会社エジソン(現:株式会社JEMS)

代表者名
代表取締役 須永 裕毅
所在地
茨城県つくば市東新井31-13(都内:千代田区)
創業
1994年(平成6年)
従業員数
186人
資本金
15,030万円
事業の
概要
環境・廃棄物管理システム・サービスの提供
ホーム
ページ
https://www.j-ems.jp/
受賞理由

●年商に匹敵する開発投資、未経験の事業分野への挑戦を通じ、会社の成長と福島復興事業のシステム開発に成功、ITを駆使して環境問題の解決に貢献していること。

企業紹介
年商に迫る開発投資を決断。
未来を見据え
困難に立ち向かう「勇気」

年商に匹敵する開発投資を実行。ITを駆使して環境問題の解決に貢献

 当社は廃棄物処理業者向けに、排出から収集、運搬、処分における契約、コンテナ管理、記録をはじめとする業務効率化システムなどを開発・販売しています。

 私が創業した1994年当時は、ITが大変注目を集めている時期でした。私自身はプログラム開発ができないにも関わらず、これからの時代の流れだと感じ突き進んでいきました。その後、廃棄物を運搬するトラックの積載量を計測するためのシステム開発に取り組んだきっかけから、98年に廃棄物業界向けシステムに参入しました。

 パッケージ商品を軸に、当社も大きく成長したのですが、取引先の事業大型化に我々の商品が対応しきれずにトラブルが増えてきてしまいました。原点に立ち返り、ITで環境問題に挑み、課題を解決しようという思いを強く抱き、個々のパッケージではなくトータルに解決する大型の基幹システムの開発に取り組んだのです。

 開発ノウハウがないなかでコンサルタントを入れて取り掛かりましたが、何度も失敗しました。開発経験のない自分が中心となってプロジェクトを引っ張っていくことに。借入金もどんどん膨れ上がりましたが「先のことを考えるのはやめよう。今日がすべてだ!」の気持ちで、10億円の売上もない時代に足かけ3年、約6億円の投資を行い、なんとか開発に成功しました。

 こうした経験があったからこそ、東日本大震災後のがれきを処理するための輸送システムを手がけることができました。さらに福島県の除染土壌輸送を担当する大手建設会社から輸送管理システムを任せていただきました。2,200万?(東京ドーム18個分)という大量の土壌を中間貯蔵施設へと運搬する大プロジェクト。通常は大手IT企業が請け負う規模の業務で、一時は辞退も考えましたが「社会的意義がある。チャレンジしよう」との思いが後押ししました。全車両のGPSによるリアルタイム監視が必要なシステムを開発し、2015年のパイロット輸送、17年の本格輸送の開始に貢献できたと思います。

 その後も人材をどう育てていくかなど、ひとつひとつの課題をクリアしながら現在に至っております。またシステム開発時に経験した国内における人材不足の解消のため、14年にベトナムと中国に拠点を設け海外進出も始めました。

 今、当社は業界でも高い信頼をいただき、多くの企業の皆様にご利用いただいています。様々な経験を経て、企業は組織と仕組みで成り立つものだと痛いほど経験しました。挑戦があったからこそ、現在があると思っています。今後もITを駆使して、環境問題の解決に貢献していきたいと思っています。

  • 除染土壌輸送の現場でシステムの端末を操作する様子

  • 福島復興事業における除染・輸送・中間貯蔵の管理システム

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