※企業概要は受賞当時(2005年)の内容です。
●独自の地下水膜ろ過システムの開発と保証制度の導入により、地下水ビジネスの新市場を創造。
●大震災発生時の水ライフライン確保や世界における飲料水事情の向上などへの期待。
地下水膜ろ過システムは前処理として、汲み上げた地下水を砂ろ過により通常の飲料水程度まで処理し、0.1マイクロメートルの微小な穴が開いた中空糸膜によりさらに精密ろ過することで、地下水中のミネラル分はそのままにO-157や細菌類を除去することで安心・安全な飲料水にすることを可能にしている。
水道料金の削減効果や大震災発生時の水ライフライン確保などを背景に大型施設での導入が着実に進んでおり、特に、手術や透析患者等への治療など、片時も水を絶やせない医療機関への導入が進んでいる。
販売にあたっては、井戸を掘削した結果、提案した水量や水質基準に満たなかった場合は掘削費用を負担する保証や、プラント導入後の投資回収期間内において、提案した水量を満たせなければその分の上水道料金を負担する保証など、顧客が安心してシステムを導入できるビジネスモデルを構築したことも、市場の創造に寄与している。
また、地盤沈下に対しては、各自治体等で定めた揚水規制の範囲内での取水や井戸への水位計の設置など、配慮を怠っていない。
今後は国内だけでなく、中国や東南アジア、北アフリカ地域など海外への販売を強化することで、世界における飲料水事情の向上に貢献したい考え。