東商の活動

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工業部会新年講演会・懇親会を開催しました

2017年2月8日
東京商工会議所
中小企業部
講演する秋山氏

講演する秋山氏

講演する糟谷氏

講演する糟谷氏

懇親会の様子

懇親会の様子

 工業部会(部会長=平井克彦特別顧問・東レ相談役)は2月8日、サキコーポレーション社長の秋山咲恵氏、 経済産業省製造産業局長の糟谷敏秀氏を講師に招き、講演会「ゼロからの産業用検査ロボット~グローバルトップブランドを目指して~」を開催し、139人が参加しました。
 
秋山氏は、1994年に自動外観検査装置の製造販売業を創業。エンジニア苦心の研究が、製品として世に出ることは少なく、「自身で新しい価値を社会に届けたい」という思いが募ったと語りました。20年間事業を継続できた理由について「最先端の挑戦を行う顧客のニーズに応え続ける事を諦めなかったこと」だと述べました。同社は12か国16カ所の直接拠点による海外展開を行い、世界全大陸をカバーする世界トップメーカーとなりましたが、リーマンショック時には市場が蒸発するような経営危機を経験。しかし、世の中に役立つ新しい価値を創造することの大切さを信じていたとし、「この先の成長をモチベーションに、研究開発への投資はやめなかった」と厳しい中でも挑戦し続けたことを振り返りました。
 今後について、industry4.0やIoT、AIなどに触れ、「自社製品だけを見てビジネスが成り立つ時代ではなくなった。新たなステップを目指したい」と語りました。

 続いて講演した糟谷氏は、第四次産業革命への対応に向けた国の支援施策などについて、各地域での事例も交えて解説しました。IoTは、全ての産業における革新のための共通の基盤技術であり「様々な技術革新・ビジネスモデルと結びつける事で、全く新しいニーズを充足できる」と説明。また中小企業のIoT導入事例として、複数の工場があたかも1つの工場であるかのように稼働させる「つながる町工場」を紹介しました。「技術を使う事を目的にせず、各企業の課題解決する手段としてIoTを活用してほしい」と述べました。

参加者からは「秋山社長のチャレンジングな姿に感銘を受けた」「国の最新の取組みについて知ることができた」等の感想が寄せられました。

また、終了後は新年懇親会を開催し、工業部会所属議員、会員に講師の秋山氏、糟谷氏を加えた66人が参加し、意見交換と交流を図りました。

今後も工業部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
中小企業部
担当 湯木・西林・大山
TEL 03-3283-7754
FAX 03-3283-7235