東京商工会議所工業部会は、1月27日に講演会「イノベーションの源泉となる勇気ある経営」を開催し、工業部会所属議員、会員の193人が参加しました。
講師の東京理科大学大学院　イノベーション研究科教授　伊丹敬之氏からは、東京商工会議所の顕彰事業である「勇気ある経営大賞」の受賞企業を例に取り上げながら、イノベーションや勇気ある取組み等についてお話がありました。

伊丹氏は、イノベーションを技術革新の結果として、新背品やサービスを作り出すことによって人間の社会生活を大きく改変すること、と定義し、技術開発にとどまらず、人々の生活を変えるところまで結実して本当のイノベーションであるとしました。
イノベーションには、経営者に必要とされるエネルギー、決断力、情と理に加え、跳躍するための勇気が必要であり、勇気とは、哲学と判断力に裏打ちされた鈍感と言い換えられるとし、判断力の伴わない勇気は無謀と説明されました。

最後に「勇気ある経営とは、勇気を出して前進することに危険がある、しかしとどまることにも危険があるのであれば、前進の可能性がある方を選ぶことである。こういったことが様々な分野で行われることでイノベーションが起きる源泉となる。」と締めくくりました。

アンケートでは、自社の経営にも勇気を奮ってみようという気概をもらったと前向きなコメントが寄せられました。

今後も工業部会では皆様のビジネスに役立つ情報提供をしていきます。

• 勇気ある経営大賞