会頭コメント

会頭コメント

日米首脳会談について

2025年2月9日
東京商工会議所

 石破総理とトランプ大統領による初の日米首脳会談が、両首脳間の信頼関係構築に向けた重要な一歩となり、極めて友好的に行われたことを歓迎する。この会談は、日米両国が『新たな黄金時代』を築くための基盤を整える好機となったと評価する。

 防衛・安全保障面では、日米同盟の抑止力・対処力の強化を通じて、インド太平洋地域をはじめとする世界の平和と安定に貢献し続けることが再確認された点を評価する。また、日米豪印など同志国との多層的な協力の推進が確認されたことは、地域の安全と繁栄に向けた重要な進展と言える。

 経済分野においては、LNG調達の拡大等を通じたエネルギー安全保障の強化、AIや先端半導体などの重要技術分野における協力を軸に、両国の経済パートナーシップを新たな次元へと引き上げることが確認されたことを高く評価する。両国の経済協力が投資と雇用の拡大を促し、相互利益をもたらす形で関係構築が進展し、世界経済の成長を牽引することを期待する。

 一方で、トランプ大統領が示唆した貿易関係の均衡に向けた施策については、日本企業への影響を慎重に精査する必要があり、政府には、具体的な交渉を通じて日本の国益が適切に確保されるよう、引き続き尽力いただきたい。

 今回の首脳会談を契機に、日米両国が防衛、安全保障、経済など幅広い分野における協力を一層深化させ、世界の平和と繁栄に向けてリーダーシップを発揮することを強く期待する。

以上