政策提言・要望

政策提言・要望

多様な人材の活躍に関する重点要望について

2024年12月19日
東京商工会議所
産業政策第二部

 東京商工会議所および日本商工会議所(ともに小林健会頭)はこの度、標記要望を決議しましたので、お知らせします。

 労働力人口の減少が進む中、中小企業には限られた人員で成長を実現するための自己変革(省力化・育成・多様性)に取り組むことが求められています。中でも、シニア、女性、外国人材、障害者など多様な人材の活躍に向けた取組みは重要です。

 政府においても、70歳までの就業機会確保、男女間賃金差異の公表、外国人材受入れに係る育成就労制度の創設、障害者法定雇用率引上げなどの政策を打ち出していますが、取組みを加速させるためには、中小企業の実態を踏まえた受入環境の整備や人材マッチング等の支援が不可欠です。あわせて、「年収の壁」など多様な人材の活躍の妨げとなる制度の見直しも急務となっています。

 こうした認識のもと、政府が取り組むべき多様な人材の活躍に関する政策について、本要望を取りまとめました。当所では本要望の実現に向けて、政府に働きかけて参ります。

 なお、本要望と同時に政府が取り組むべき雇用・労働政策に関して「雇用・労働政策に関する重点要望」をまとめていますので、あわせてご確認ください。

重点要望項目

「多様な人材の活躍推進」へ、中小企業の実態を踏まえた受入環境整備、人材マッチングの支援拡充を

1.シニアの活躍推進
(1)シニア人材の活躍を支える就労環境の整備
(2)外部シニア人材と中小企業のマッチング支援

2.女性の活躍推進
(1)女性のキャリア形成支援の強化
(2)女性の就労拡大を阻害する税・社会保障制度の抜本的見直し

3.仕事と家庭等の両立支援
  両立支援に取り組む企業への支援の強化/子ども・子育て政策に関する財源負担の適正化 等

4.外国人材の活躍推進
(1)地域に開かれた外国人材の受入れ、共生社会の推進
(2)中小企業の実態に即した受入制度の確立

5.障害者の活躍推進

以上
【本件担当・問い合わせ先】

東京商工会議所
産業政策第二部
担当 森谷、田仲、棚澤、清田
TEL 03-3283-7940