新卒者の採用・選考活動動向に関する調査について
東京商工会議所
人材・能力開発部 人材支援センター
2025年新卒者の採用環境を「厳しい」と感じている企業は98.7%に達する
採用計画人数に対する充足率50%未満の企業が47.5%を占めるなど、多くの企業が新卒採用に苦戦
東京商工会議所(小林健会頭)は、当所が主催した「会員企業と学校法人との就職情報交換会(※)」に参加した企業を対象に、新卒者の採用・選考活動等の動向を把握するために標記調査を実施し、結果を取りまとめました。
集計結果は、各企業における新卒者の採用・選考活動の参考にしていただくとともに、当所が実施する新卒採用支援事業の企画・運営に活かしてまいります。
※新卒者や既卒者(卒業・修了後3年以内等)の採用を検討している会員企業と会員学校法人(大学・専門学校等)の就職支援担当者が一堂に会する情報交換会。年に3回程度実施し、毎回300を超える中堅・中小企業と、90程度の学校法人が参加、採用やインターンシップ等について直接情報交換を行う。
【 調査結果のポイント】
○ 2025年新卒者の採用環境(採用市場)の感じ方[2ページ]
・2025年新卒者の採用環境(採用市場)について尋ねたところ、「厳しい採用環境である(採用が困難)」と回答した企業の割合は98.7%に達した。
○ 2025年新卒者の採用計画人数に対する充足率[3ページ]
・計画以上の内々定者数を確保している企業は12.0%にとどまる。
・充足率が50%未満の企業が47.5%を占めており、内々定者がいない企業が19.9%を占めるなど、企業が新卒採用に苦戦している様子がうかがえる。
○ 2025年新卒者の採用・選考活動の終了予定時期[4ページ]
・33.9%の企業が「未定・分からない」と回答していることから、多くの企業が2025年新卒者の採用・選考活動の終了予定時期を見通せない状況にあることがうかがえる。
○ 大学生等のインターンシップの取扱いの変更に係る認知度[5ページ]
・「学生のキャリア形成支援に係る産学協働の取組の4つの類型」について、各類型の名称と内容の認知度を尋ねたところ、「名称・内容ともに知っている」と回答した企業の割合は59.2%であった。
○ 2025年新卒者の初任給引き上げの実施状況[7ページ]
・2025年新卒者の初任給引き上げの実施状況について、「初任給を引き上げた(引き上げる予定)」と回答した企業の割合は53.5%と半数以上を占めた。
【調査概要】
(1)調査期間:2024年9月24日~10月4日
(2)調査対象:「会員企業と学校法人との就職情報交換会」(9月24日開催)の参加企業368社
(3)回答数:316社(回答率:85.9%)
(4)調査方法:Webアンケートシステム
東京商工会議所
人材・能力開発部 人材支援センター
担当 吉野・田代・長澤
TEL 03-3283-7640