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企業向け新型コロナウイルス対策情報  第55回 With コロナ時代におけるインフルエンザ予防接種 その2

2021年10月1日
東京商工会議所

東京商工会議所では、新型コロナウイルスが感染拡大する中、企業での対策に活用できる情報として、産業医有志グループ(※)より提供される「企業向け新型コロナウィルス対策情報」を配信(不定期)しております。

本対策情報は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)が作成し、和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。詳細は本ページ下部の「文責」をご覧ください。

健康経営倶楽部マガジン臨時号                2021/10/01
                     東京商工会議所 ビジネス交流部
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        企業向け新型コロナウイルス対策情報
   第55回 With コロナ時代におけるインフルエンザ予防接種 その2
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※健康経営倶楽部マガジンの臨時号として、新型コロナウイルスの感染拡大防
止に向けて、企業での取り組みに活用できる情報を、ご登録の皆様に不定期に
配信しています。

【下記コンテンツについて】
産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

経営者・総務人事担当者のみなさま、2021-2022シーズンのインフルエンザの
予防接種について検討されていますでしょうか?コロナ禍の昨年のシーズン
にはインフルエンザの流行が起きなかったので、今年の予防接種をどうしよう
かと悩まれている担当者も多いと思われます。

1.課題の背景:
昨シーズンはインフルエンザの罹患者は1万4000人程度と、ほとんど流行は起
きませんでした。
また、日本でのインフルエンザ流行を予測する上で参考となる南半球のオース
トラリアでも、2021年のシーズンの流行は見られませんでした。
しかし、昨シーズン流行しなかったからこそ、インフルエンザに対する免疫を
持たない人が増え続けていることになり、今シーズンに流行する可能性も否定
はできません。(参考情報1,2)
一方で、今年のインフルエンザワクチンの供給は昨年よりも減る見込みとなっ
ており、必要な人に効率よく行きわたることも大事だと言えます(参考情報3)。
また、まだ新型コロナウイルスの予防接種が済んでいない方もいますので、
どのように予防接種を進めていくか悩ましいところです。
以上のような課題があり、今年の予防接種を職場でどう進めていくか悩まれて
いる担当者も多いと思われます。

2.企業でできる対策
○ インフルエンザの予防接種を推奨する
〇 個別の感染リスクに応じてインフルエンザの予防接種を特に推奨する
○新型コロナウイルスの予防接種を優先的に行う

1)インフルエンザの予防接種を推奨する
新型コロナウイルスとインフルエンザは症状で区別することが困難であり、発
熱などの症状が出れば、コロナウイルスと同様に10日程度の自宅隔離が必要に
なるケースもあります(参考情報4)。
健康保険組合等からの費用補助、職場での集団接種等が例年通りに実施できそ
うであれば、職場での接種を実施することをお勧めします。ただし、例年通り
の実施が難しそうな場合には、2)で示すように個別の感染リスクに応じて検
討するのも一つの方法です。

2)個別の感染リスクに応じてインフルエンザの予防接種を特に推奨する
業務上の感染リスクが高い方、家庭に子供がいる方、感染した場合の合併症リ
スクが高い方については、特に予防接種が推奨されます。
特に接種が推奨される方を表にまとめました。例年通りのインフルエンザ予防
接種が難しそうな場合でも、ぜひ、これらの方については、社内でも接種の推
奨をアナウンスしていきましょう。
なお、予防接種時の感染リスクを下げる下記の取り組みも重要です。第31回情
報配信「With コロナ時代におけるインフルエンザ予防接種」もご参照ください
(参考情報5)。

□ 訪問型インフルエンザ予防接種の活用を検討する。
□ 予防接種を受ける時は、できるだけ事前に予約するよう周知する。
□ 接種を受ける際は、マスク着用、できるだけ密を避ける行動を促す。
□ 医療機関の行う感染防止対策に協力するよう促す。

表)(参考資料6)インフルエンザ予防接種が特に推奨される対象

3)新型コロナウイルスの予防接種を優先的に行う
現在のところ、原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同
時に接種はできません。新型コロナワクチンとその他のワクチンは、互いに、
片方のワクチンを受けてから2週間後に接種することになっています(参考情報6)。
まだ新型コロナワクチンを接種していない方については、インフルエンザワク
チンの接種をする際にスケジュールの問題が発生します。その場合には、新型
コロナウイルスの方がインフルエンザよりも感染性や重篤性が高いことから、
優先的に接種する必要があるでしょう。

【文責】五十嵐 侑(五十嵐労働衛生コンサルティング合同会社)
※本文章は、産業医有志グループ(今井・櫻木・田原・守田・五十嵐)で作成しました。
和田耕治先生(国際医療福祉大学・公衆衛生学教授)のサポートも受けております。

OHサポート株式会社(代表/産業医 今井 鉄平)では、経営者・総務担当者向けに必要な感染拡大防止策情報を随時配信しています。本情報は著作権フリーですので、ぜひお知り合いの経営者に拡散をお願いします。

また、動画配信も行っております。参考情報リンク参照。

※本情報配信に関するご意見・ご要望は、こちらまでお寄せください。
covid-19@ohsupports.com

※これまでに配信しましたバックナンバーは、参考情報リンク参照。

以上
【本件担当・問い合わせ先】

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ビジネス交流部 会員交流センター