日比経済委員会（代表世話人筆頭＝小林健・三菱商事(株)取締役会長）は７月２０日、日本貿易振興機構（ジェトロ）アジア経済研究所 開発研究センターで主任研究員を務める鈴木有理佳氏を講師に迎え、委員企業を対象に「ドゥテルテ政権の概括と次期大統領選挙」をテーマとした講演をオンラインで開催し、約６０名が参加しました。

この講演では、2022年で6年間の任期満了を迎えるドゥテルテ政権を国内外の視点から振り返り、議会・政権運営におけるドゥテルテ大統領による専制支配の攻防と功罪、米中に対するフィリピンのスタンスについてお話いただきました。また、2022年5月に実施が予定されている次期大統領選挙については、具体的な候補者と争点を挙げ、水面下で繰り広げられる各候補者・各政党による様々な動き、新政権の課題について、長年に亘る現地駐在経験を踏まえてお話いただきました。

講演後の質疑応答では、長いロックダウン下にもかかわらずドゥテルテ大統領に対して高い支持率が続く理由、中国による東南アジア地域への積極的な投資活動に対するフィリピンの対応、今後の対米・対中関係、副大統領など各ポストの役割、次期大統領選挙が及ぼす日系企業への影響、コロナ後の課題等、様々な質問が参加者より多く寄せられ、それぞれ丁寧に回答いただきました。

本講演を主催した日比経済委員会は、フィリピンの投資・ビジネス環境に関する情報収集や調査・研究、当該国の政府・経済界との交流を目的に活動しています。比日経済委員会（PHILJECC）との合同会議を毎年開催するなど、現地との交流を図っています。

関連WEBページ

• 日比経済委員会